暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
88話:久しぶりのガチ喧嘩
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!? 違うだろ! 大切な事を教えたいなら、しっかりその口で伝えろ!」
士にそう言われたなのはは、明らかに怒りの表情を浮かべ顔を抑える士の手を払いのけた。
「士君はそうするかもね! でもこれが私のやり方なんだよ!」
「確かに、今まではそうやって戦う事で伝えられたかもしれないな! 教導隊でもそれで通ってただろうよ! だが今回はそれで通用しなかった、だからこんなことが起こってんだ!」
士はそう言うと払われた手を、今度はなのはの肩を押さえ付けた。
「人の口は、その思いを他人に伝える為にある! お前は自分が考えてるフォワード陣の理想形を話したか? あいつらに何を望んでいるか、口にした事はあるのか!?」
「そんなの…!」
「何も言わずに全てが伝わるとでも思っているのか? 思い上がるなよ! 人間そんなに完璧にはできてねぇんだよ!」
一息でそう言うと、士はなのはと数瞬の間睨み合う。息を整えた士はなのはから手を離し、ゆっくりと立ち上がった。
「なのは、お前はしばらくの間自室待機だ。頭を冷やして、自分に何が足りないかったかをよく考えるんだな」
「………」
士の言葉になのはは何も言わずにいたが、士はそれを肯定と受取りその場から離れた。
そして別の場所で座り込んでいたスバルの方に歩み寄っていった。
「ティアナの具合はどうだ?」
「え…あ、はい。まだ気絶しています…」
「なら今からシャマルさんとこ行って、治療してもらってこい。お前も自主練で疲れてるだろうから、少し休むといい」
「りょ、了解…」
スバルの返事を聞くと、士は笑顔を見せた後スバルの肩をポンと叩いてから脇を通って行った。
だが士は数歩歩いて行くと、足元をもたつかせ、遂にはウイングロードから足を踏み外して落下していってしまった。
「―――っ!?」
「士さん!?」
「っ、士!」
〈 Set up 〉
立ち上がってすぐにそれを見たなのはは驚きを見せ、近くにいたスバルも思わず声を上げた。
そして少し離れたビルで見ていたフェイトがバルディッシュを起動、ソニックムーブ≠ナ落下する士をキャッチした。
「士、大丈夫!?」
「……あぁ、フェイトか。悪い…魔力使い過ぎたみたいだ……アイツ≠ェいるとはいえ、無理…し過ぎたわ……」
しかし落下前に受け止めたにも関わらず、士の顔色は優れなかった。
『TIME』を使ってなのはの攻撃を防ぐ事ができたが、しかしそれはディケイドの状態ではない。生身の状態でだ。そうなると魔力の消費量が多くなってしまい、更には魔力障壁と身体能力の強化で士の魔力はほぼ底をついていたのだ。
そこに来て、なのはのシューターによる攻撃。なのは
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