暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
88話:久しぶりのガチ喧嘩
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かっていく。
 スバルはそれに対し、右手を突き出し防壁を展開、魔力弾を防ごうとしたが数発だけ防壁を突き破り、スバルの体のギリギリを通っていった。


「うぅりゃぁぁぁぁ!」


 それでもスバルはなのはの魔力弾を突き抜け、拳を振り上げた。
 対しなのははレイジングハートを向け防壁を展開、スバルの拳を防いだ。

 水色と桃色の閃光、二つの色が空に輝く。しっかし……


「危ねぇ軌道しやがるな…」
「あぁ、いくら私が鍛えてるからって、あれじゃ下手すりゃ当たってたぞ」


 少しの均衡が流れるが、なのはが上手く弾き返すような形で均衡は崩れた。
 勢いを付け過ぎたスバルは跳ね返された勢いのまま、ウイングロードから吹き飛ばされる。空中で回転しながら落下するスバルは、下にまだ残っていたウイングロードに上手く着地した。

 なのははスバルに対し何か言っているようだが、その間にも背後からティアナの魔力弾が迫る。しかしなのははそれを見もせずに避ける。
 そう言えばティアナは? そう思ったその時、なのはの頬にレーザーサイトが照射される。そしてその先のビルの屋上には、砲撃魔法を準備するティアナの姿が。


「砲撃…ティアナが?」


 フェイトがそう言うのも無理はない。ティアナの本来のスタイルは魔力弾による射撃と幻術による後方支援が主だ。前衛を巻き込むような砲撃を、自ら打つ方ではない。

 するとなのはに弾かれたスバルが、行動を起こした。右腕を再び振り上げ、カートリッジを使用する。そしてローラーを回し、再びなのはへ向かって突っ込んでいく。
 なのははそれを見て同じように魔力弾を撃ちだす。しかしスバルはその全てを避け、再びなのはの防壁とぶつかり合う。

 再び拮抗する拳と防壁、二つの閃光がほとばしる中ビルの屋上に立っていたティアナの姿が霧散した。


「あっちのティアさんは、幻影!?」
「本物は…!?」


 そう言ってキャロとエリオが、ティアナの姿を探し始める。

 その時ティアナは、スバルが作ったウイングロードを駆け抜けていた。クロスミラージュのトリガーを二回引き、銃口から魔力刃を展開させる。
 ウイングロードを駆けるティアナは、なのはの頭上辺りに来ると飛び上り、魔力刃をなのはに向けて突撃していった。

 そしてもうすぐなのはに到達するという瞬間―――


『―――――』


 三人の姿が爆煙に包まれた。爆風は大きく、遠目から観戦していた俺達のところにまで到達した。
 しかし普通の状態じゃあ爆発が起こる筈がない。おそらくこの爆煙はなのはのバリアバースト≠ノよるものだろう。範囲もでかいから、三人共多少なりとダメージが……

 と、そう思ったその時、ふとあることに気がついた。
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