暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
88話:久しぶりのガチ喧嘩
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「あぁ? はやての所為で仕事が長引いたんだよ。ったく、仕事押し付けやがって…」
「はは、士が何かやらかしたんでしょ」
「あ、バレた」
そんな話をしながら走っていると、ようやく他の面子が集まるビルの屋上に辿り着いた。
「あ、もう模擬戦始まっちゃってる?」
「フェイトさん、士さん!」
「よ〜、エリオにキャロ。ヴィータもいたか」
「おう」
屋上に上がると、そこには模擬戦待ちのライトニングの二人と、スターズ副隊長のヴィータがいた。
「私も手伝おうと思ってたんだけど…」
「今はスターズの番」
「ほんとはスターズの模擬戦も私が引き受けようと思ったんだけどね」
「あぁ、なのはもここんとこ訓練密度濃ぃからな〜」
そう、教導官としてのなのはの仕事は生半可ではない。
訓練中に撮っていた映像を確認したり、戦技教導官としてフォワードの訓練メニューを作る。模擬戦の仮想相手になることは勿論、四人の陣形をモニターで確認することもやる。
更には教導官の仕事だけでなく、普通の書類仕事も多少なりともあるのだ。その総合的な仕事量は、俺やはやてにもほど近い。おそらく普通の局員からしてみれば、ワーカホリックじゃないのかと思われるぐらいだ。
「なのはさん…訓練中も、いつも僕達のことを見ててくれるんですよね…」
「ほんとに、ずっと…」
そんな事をフェイトの口から説明され、エリオとキャロがそう言いながらなのはのことを眺めていた。
「お、クロスシフトだな」
そう言うヴィータの視線の先には、魔力弾を展開しなのはに照準を合わせるティアナがいた。
そして展開した魔力弾を一気に放ち、オレンジの閃光が空を舞う。…が、しかし……
「…なんかキレがないな」
「コントロールはいいみたいだけど…」
「それにしたって…」
そう、ティアナがコントロールする魔力弾は、その動きにキレを持たずなのはに向かっていたのだ。
当然なのははそのスフィアを避ける。その後を追いかけるように魔力弾は移動する。
ティアナの魔力弾にキレがない理由として、考えられるのは二つ。
一つは、彼女がスバルと一緒に続けている早朝練習と居残り練習の疲れが残っていた所為。そしてもう一つは……
(なのはの動きの誘導、か…?)
そう考える最中、なのはが飛ぶ先にスバルのウイングロードが伸びる。なのははすぐに魔力弾を用意する。
そしてウイングロードの先からなのはに向かって行くものが一つ―――スバルだ。だがなのははそれがティアナが作ったフェイクだと予想していたのか、少し表情を変えた。
しかしすぐに用意していた魔力弾を一斉に発射、なのはに向かって突っ込んでいくスバルに向
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