暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
88話:久しぶりのガチ喧嘩
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「はぁ!?」


 確かに、報告書の書き直しは納得できる。俺が書き足せばいいだけの話だ。
 だが、なんで俺がお前の仕事まで手伝わなきゃなんないんだ!


「てめぇ、楽したいだけだろ!」
「そんなアホな、私は仮にもこの部隊の部隊長やで? 部下に示しがつかんようなことはせぇへんよ」
「嘘こけこの子狸が…(ボソッ)」
「なんか言うたか?」


 笑顔だが目が笑っていないはやての表情に、両手を上げて「なんでもありません」と答えた。


「わかったなら、よろしい。ほなお願いね」
「はいはい、わかったよ…」


 あぁもう……またしばらくはデスクワークか。トホホ……


「あ、そう言えば…ティアナのこと、大丈夫かな?」
「大丈夫、ってのは?」
「そりゃ、ミスショットして気持ちの面で…」
「あいつはそんな柔じゃねぇよ、伊達に兄の死を乗り越えちゃいないし、なのはの教え子だぞ? それに…」


 ―――失敗から見えてくる物もあるさ。
























 その後数日が経過した。この間はガジェットの反応も大きな事件もなく、静かな数日が続いていた。

 俺はこの数日は、結局はやてに押し付けられた仕事と新たに来た書類仕事が続き、碌に運動もできなかった……
 因みにヴァイスの話によるとティアナは朝晩、しかもなのはの訓練の前後にスバルと一緒に自主練をしていたそうだ。


 そして数日が経った現在、俺も書類仕事を終えて久しぶりに訓練の方に顔を出すことにした。


「あ、士」
「ん? フェイトか、何をそんなに急いでいるんだ?」
「いや、今日は各分隊の2on1での模擬戦があるんだけど…その模擬戦相手を私がする予定だったの」
「でも仕事が長くなって遅れてしまった、と?」
「そ、そうなの…」


 と肩を落として落ち込みながら言うフェイト。まぁフェイトの場合は、スカリエッティの捜査の方もやってる訳なんだから、忙しいのは当たり前か。


「しかし、ここで止まってていいのか?」
「あ、そうだった!」


 俺がそう指摘すると、フェイトは慌てて走っていった。それを見た俺も、丁度いいやと思い一緒について行くことにした。


「スカリエッティの方はどうだ? 何か進展はあったか?」
「え? いや、まだ全然ダメだよ。手がかりが上手く掴めないよ…」
「そりゃあまぁ、今までずっと捕まらずに逃げてきた奴だからな。早々尻尾掴ませてはもらえないだろ」


 広域次元犯罪者として指名手配されているスカリエッティは、二十年以上も管理局から逃げているんだ。尻尾掴めって方が難しい話だ。


「そういう士の方はどうなのさ」
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