三十七話:悲しみ後に覚悟
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安全が脅かされることを恐れて遠ざかる者を果たして仲間と言うであろうか? いや、言わない。相手が苦しんでいるときは一緒に苦しんでやり、相手が喜んでいるときは一緒に喜びを分かち合う。それこそが真の仲間なのだとリアス達は今ここで決めたのだ。
そして黒歌もまた立ち上がり涙を拭く、いつもであれば彼が拭いてくれるが今は居ない。それでも彼女の顔は先ほどより晴れやかであった。
「私も赤龍帝ちんに賛成にゃ。会いに来てくれないなら―――こっちから会いに行くだけにゃ!」
「私もお兄様とルドガーさんに会いに行きます!」
黒歌に続いてルフェイも覚悟を決めて兄に会いに行くことを決意する。
そんな様子にアザゼルは満足げに頷き、こいつらなら鍛えがいがありそうだと思い、教師という仕事も案外面白いなと笑みを浮かべる。そしてふと思い出した波乱を呼びそうな事を口にしてしまう。
「そう言えば、ヴァーリの奴はルドガーをかなり気に入っているみたいだからトロトロしてたら盗られちまうかもな」
黒歌の目に尋常ならざる炎が宿った。
〜その頃のルドガーは〜
「な、なんだ? 急に悪寒が……」
「あら、もしかして風邪? 私が温めてあげようかしら、もちろん裸で」
「結構だ!」
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