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Dies irae短編小説
Ah, wann treffen sie sich wieder?
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 ドイツの首都ベルリン。
この都を訪れた者のほとんどは「この地」へと赴くだろう。それほどにその名声は世界へ轟いていると言っていい。
ベルリンの中心部に位置するミッテ区。その地で一際目を惹き付ける大聖堂。

ベルリン大聖堂―――。

1894年に建設が始まり、1905年に完成したドイツの至宝である。

そこで行われるミサには当然のように多くの人々が訪れる。
地元の信奉者から観光客、時にはテレビ局の報道陣。
名声高らかだからこそ、それを聞きつけて訪れる者達も多いだろう。

だが、『彼』が行うミサを聞いた者達は、閉祭後に誰もが心からこう語る。

『頭の中が真っ白になり、何も考えられない。ただ思うのは一つだけ。
神は此処にいる。抗えない何かが、彼にはある。
どれほどの罪が己に在ろうとも―――』


「―――神は、報いてくださるが故に。Amen―――」


聖堂内に響き渡るその声に、誰もが頭を垂れる。
中には涙を流す者すらいる。


神がかり的とも言える、その神格性。カリスマ。


ラインハルト・ハイドリヒ神父。


その度し難いほどの、人と謳う事すらもおこがましいと他者に思わせるほどの声。
まさに、神が遣わした使者であるのだと。



 「ライニ神父!」

ミサが終わり、教会の廊下を一人歩いていたハイドリヒの背後からかけられた声に、
ハイドリヒは特に驚くでもなくゆっくりと振り返って足を止めた。

「どうされた、司祭殿」
「いや、今日のミサもすごかった。君は本当に此処の―――」
「聞き飽きていてるよ、司祭殿。それに私はただ聖書と教えのままに語っているだけだ」
「それも聞き飽きた返答なのだけどね……言いたくなってしまうんだよ、許してほしい」

苦笑してそう言う司祭に、ハイドリヒもやはりいつも通りの小さな溜息。
それに嫌悪するでもなく、司祭はニコニコと微笑む。

「いい事だよ。君のミサを聞きにくる人達は皆、すべからく浄化の心でここを去る事ができる。
神に愛されているのだと、心底思える」
「私は神ではないさ」


そう。神ではない。


司祭の笑顔を背後に、ハイドリヒは再び廊下を歩き出した。
コツンコツンと響き渡る靴音は聞き慣れた音とリズム。

だが不意に、時折だが周囲の風景がゆらりと陽炎のように揺れて変わる事がある。
薄暗く、酷く閉鎖的で、冷たい、死者の道行き。
この先にあるのが、まるで牢屋か死者の楽園か―――。

「神……あぁ、いるだろうとも。私は信じている」

呟くように。彼は確かにそう信じている。
だが、


その神がまるで、友人だと謳ってしまいかねないほどの、隣人愛とも違う危うさ。

時に、



『会
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