ハイスクールD×D 黒龍伝説 4
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向けると、刀身に微かな罅が入っていた。
さすがに64倍は耐えきれなかったようだ。擬態の力で多少の修理は出来るが、各特殊能力を引き出すだけにしておかなければ居られる可能性があるな。とりあえずはブレスレットにして左腕に装備しておく。
「ハハハ!!予想以上だ、赤龍帝を相手にするよりも楽しめそうだ」
「楽しい?お前は馬鹿か?」
「オレが、馬鹿?そんな事を言われたのは初めてだな」
「何度でも言ってやるよ。お前は馬鹿だよ。いや、馬鹿をやって目を反らしているだけだな。濁った目をしながら戦いを楽しいなんて言っても誰が信じてやるかよ。必死で一杯一杯なのを誤摩化したいんだろう?悪魔の癖して欲求を溜め込んで、現実から目を反らしてやがる」
「っ!?いつからオレが悪魔だと気付いた」
「最初に会った時からだよ。人間は弱いが、それが逆に微かな力に反応出来る。特にオレは感知に関しては徹底的に鍛えてある。一撃を貰えばあの世行きだからな。不意打ちを見抜く為に微かな違和感にも気付ける様に」
「まるで仙術使いの様な敏感さだな。素質があるのかもしれないな」
「どうでもいいな、オレの話は。今はお前の話をしている。それだけの力を持っていて神滅具まで持っているのにも関わらず堕天使の元に居るというだけで、お前の過去は丸分かりだ。それを補う様な話もアザゼルから聞いたしな。お前、そこそこ名家に生まれたのに家族から虐待を受けて逃げ出したんだろう」
オレの言葉にヴァーリが目を見開く。かなり驚いて、隠していた感情が表に出てくる。あとは、オレと重ね合わせれば簡単に濁った目をしている理由が分かる。一歩違えばオレとヴァーリは逆になっていたはずだからな。
だが、敵になったのなら容赦はしない。トラウマを抉って思考が単調になる様に誘導する為に嘲笑う。
「そんでもって虐待していた相手が憎い癖して戦いを、虐待をしていた奴みたいに弱者を嬲って慰めてるんだろう、この」
最後まで言い切る前にヴァーリが殴り掛かってくる。それを聖なる力を全開にしたアロンダイトで受け止める。
「軟弱者、嘘つき、不忠者、恩知らず。他にもお前を飾る言葉は幾らでも出てくるぞ。白龍皇よりもぴったりな物がな」
エクスカリバーとアロンダイトの力を限界まで引き出しつつ、残り四つの内の二つの64倍強化を反射と肉体に振り分ける。それでようやくヴァーリの攻撃を捌く事が出来る。
「ほらほらどうした。たかが人間に互角の戦いに持ち込まれてるぞ」
挑発を続けながらヴァーリと白龍皇の鎧の能力を見極めていく。素の戦闘能力は生徒会、オカルト研究会のメンバーのトップの部分だけで比較しても2割から8割強。戦闘経験はかなりの物でオレを遥かに超える。だが、格上との戦闘経験は少なめ。死線を潜り抜ける様な
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