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剣聖龍使いの神皇帝
第1巻
デート直前での場所変更
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「前世では夫婦だったけれど、今ではどう接していいか分からないわ」

「まあ俺も少し混乱しているよ。俺は二つの前世持ちだと言う事もあり、恋仲と妻との関係だったという事もな」

「これが家庭に知られたら酷い目に合うと思ったから、避けようとしたのだけれど灰村家の噂は知っているわ。後ろ盾には、亜鐘学園創設者で蒼い翼日本本社社長兼CEOをしている御方だと言う事に関しては、流石の漆原家でも情報漏洩はしないと思った」

「漆原家のご令嬢は流石に知っていたか、ま、家は零家に住んでいるけどね」

そんで俺と静乃は自然体で話していたが、一歩後ろには護衛者の沙紀がいるという事は忘れていない。静乃は気になったので聞いてみた所、彼女は護衛者であり蒼い翼所属の者だと答えたのだった。あともし車で移動するなら近くに車があると告げてから、やっと来たサツキであった。こちらは話しながらだったが、女子の着替えは時間かかると知っているだがやっと来た。

「おー待ーたーせー!」

という元気一杯な声が聞こえてきたので、俺と静乃は腕を組んでいたが俺との関係がバレたくないのか離れた俺だったが、組み直した静乃だった。前世で夫婦だったのだから恥ずかしいとは思わないのだろうか?声が聞こえた方を向くと、サイドテールをなびかせながら、サツキがバタバタと子供のように走ってくる様子。

「待った?・・・・って何で諸葉と静乃が腕を組んでいるのよ!」

「俺と静乃は元々家持ちだから、サツキが来るまでここで立ち話していた」

「もちろん二人っきりで話していたわ、前世や色々とね」

ここで立ち話をしていたという事はずっと二人でここにいた事になるが、護衛者の沙紀もいるのでサツキはゼイゼイ息を整えていた。あとは家持ちという事なので、二人は制服のままだった。やり取りを見ていたサツキは、ガン見してくる。

「何だその目は?」

「仲の宜しい事ね、まだ初対面なのにっ」

お兄ちゃんを取られたという感じで拗ねるサツキ。別に名前を呼ばれても問題ないので、サツキと静乃も名前で呼べば?と提案したが却下された。サツキは「漆原」で静乃は「嵐城さん」のままでと言う。だが沙紀の場合はさん付けでと言っといた、俺は呼び捨てだが他の者は呼び捨て厳禁だからだ。女子同士でいがみ合う姿というのは、若い特権とも言うと思う。

「というかサツキよ、お前は何ちゅう格好していんだよ」

俺は半眼となって、サツキの服装を上下見るがまだ春だぞ!とツッコみたいぐらいだ。上は袖無しのベストを羽織っているだけで、丈の短いキャミソールタイプのタンクトップ姿。華奢な肩回りや艶めかしい形の鎖骨が剥き出しとなっている。これが夏ならいいが、まだ季節としては早いと思う。丸見えのへそにウエストの形もいいが、健康的なエロスの香りが漂わせる
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