暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
インベーティング:闇が求める光
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。……それまでに、ライトが復活しなかったらーーーー)
現在の僕らは最悪の事態に陥っている。もし、解決出来るとするなら、ライトか、もしくはキリト。……だが、その頼みの綱のキリトの(ソウル)も聞こえない。ーーーー最悪、僕本来の力を使うしか無いかも知れない。

その代わり、僕の存在が抹消されてしまうその代償を払わなければならない。

「……二人とも、まずは野営地に降りて、ベルクーリさんに会いに行こう?話はそれからだよ」
「……そうね」
未だ衝撃から動揺をしているユリアを見て、ユイリが頷いた。


野営地に降り立つと、そこにはアリスとベルクーリ、エルドリエが立っていた。
「おう、お前さん達も来たのか」
「ご無沙汰しております、ベルクーリ・シンセシス・ワン整合騎士長殿!」
ユイリが敬礼すると、手を上げる。
「あー、そんなの良いから。それより、お前さんだ」
ベルクーリが僕を指す。
「……お前さん、あの雷剣士じゃねぇな?髪と目が違うし、何よりも纏っている物が違う」
ベルクーリは剣士の眼をしながら問うてくる。
「流石は整合騎士長ベルクーリ・シンセシス・ワン。衰えても尚、その慧眼は冴えて居られる」
僕は言うと、膝を折って頭を垂れる。
「我が主、ライトの人格で在ります、名をロードと申す者で御座います。そこにいらっしゃる整合騎士アリス・シンセシス・サーティと、その仲間たる整合騎士に助太刀したくまがり越しました。我が銃剣、この世界の為に振るいましょう」
すると、ベルクーリは笑った。
「お、小父様!?」
「ああ、悪い。このご時世だ、こんな立派な奴がコイツの中に居たんだ。笑わずにいられるか」
ベルクーリは言うと、僕は顔を上げる。
「お前さん、気に入ったぜ?なら、その銃剣とやらで、小僧が守りたかったものを守って見せろ」
「……必ず。僕はその為だけに生まれて来た様なものです」
(そう。あの日からずっと、僕はその為だけにライトの側に居続けた。ライトの希望を、絶望に変えないために)
僕は心の中で言うと、ウィザードラゴンの方へ歩いて行く。
『……本当にお前はぶれないな。心の中に、絶望を一切感じない。何故、貴様の中には絶望が無いのだ?』
ウィザードラゴンは僕に問うてくる。
「決まってるさ。僕はライトや、他のみんなを信じてる。(ソウル)が繋がっている限り、僕は絶望なんてしてやらない。僕はライトの『光』だ。ダークとは対称の存在だからこそ、僕は僕の出来る事をやるんだ。いや、出来なきゃ意味が無い!」
僕はその問いに答える。
僕の存在はライトの『希望』であり『光』だ。
ダークはライトの『闇』であり、また『希望』でもある。
なら、僕はそのどちらも救う。哀しみに囚われない様に、ライトの絶望を全て僕が受け持とう。
それが、僕に出来る唯一の
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