第三話
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い。
「こじゅ〜ろぉ〜」
がっしりと抱きついて乱暴なくらいに頭を撫でてやったら、
小十郎は戸惑っているようではあったけれど、私にされるがままになっていた。
もう抵抗するのも諦めた、と言った方が表情を見ている限りでは正しいような気がする。
「うう……いかつくなったけど、やっぱり私の可愛い小十郎だ」
「……可愛いって、小十郎に言うことではないでしょうに」
「私から見れば十分に可愛い」
「……そうですか」
完全に呆れてるが反論するのも疲れたとばかりに乱れた髪を掻き揚げている。
その動作にグッと来るものがあったけど、一応血を分けた兄弟なのでそこら辺は黙っておいた。
小十郎と双子じゃなかったらなぁ〜……彼氏の候補に入れたのに。
周りの目がまたやってるよ、と呆れたものであることに気付いて、私は小十郎から身体を離す。
一応この子は竜の右目、あまり部下の前で示しがつかないようなことは出来ないもんね。
「それじゃ、寝るとしますか」
小十郎を連れて、政宗様がいる陣とは別の陣へと向かう事にした。
勿論、政宗様がいる陣よりも随分と離れた陣で眠っていたのは言うまでも無いが。
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