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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth21神よりの告知は絶え、そして天地の礎は起きた〜?.TEMEN.AN.KI〜
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削った。あとはウラルに防衛障壁がある事を願うばかり。
「(迎撃砲も黙らせた。あとは・・・)ミナレットだけだ・・・!」
足元と海面にアースガルド魔法陣を展開。スタンバイしていた水流系最強の術式エーギルを形にするために、
「其は九界に在りし全ての生命の源にして母たる海を司る者」
詠唱を始める。剣翼アンピエルと戦闘甲冑以外の魔道の使用がすべて制限される。ここ一帯の海水全てに魔力を通し、操作を行う。左腕を空へと掲げると、ミナレットの周囲十三方から海水の龍が立ち上り、ミナレットの直上で合体、巨大な水塊となる。
「海神が生み出せし蒼き水刃には慈悲も慈愛も無く、あらゆる護りを裂き刻み、如何なるものを海塵と成す」
その水塊から無数の水の刃が降り注ぎ、ミナレットを襲撃。その装甲に傷をつけていく。水刃として消費された海水は海に戻り、また十三方の水龍を伝って空に在る水塊へと還る。ゆえに水塊が消滅する事はない。エーギルの効果が途切れるか、私は解除するまでは。それにしても堅い装甲だな。仕方ない、第二波のエーギルを発動だ。
「水界の支配者の憤怒を買いし汝よ知れ。汝に待つのは凄絶にして残酷なる斬刑のみにあらず。母なる海より空に流るる水龍は天に座して雨と成り、汝を突き穿ち貫く刺刑に処さん」
次は、水刃が傷つけた個所に水の杭を無数に打ち込んでいく。ミナレットの損害をさらに広げていく水杭の雨。回転床が動き、ミナレットの砲身はエーギルから逃げるかのように明後日の方を向いた。だが甘い。水塊へと上って行く水龍の海水の引き上げ量を増加させ、水塊をさらに巨大なものとする。これでミナレット全てが攻撃範囲に入った。ガンガン轟音を立てながら砲身に着弾していく水杭の雨。
「母なる海より空に流るる水龍は天を衝きて渦を巻き、汝を削ぎ壊し滅す裂刑に処さん」
第三波始動の詠唱。水杭攻撃は終わり、今度はドリル状の海水をミナレットへ8本と落とす。この攻撃で回転床を潰した。これで今の方角から動けない。それでもカリブルヌスを撃ちたいのなら撃つがいい。
(砲口が向いている先に在るのは自国イリュリアだけどな!!)
回転床に根を張るかのように存在している土台のいくつかが崩壊していった。ミナレット完全破壊までそう時間はかからないだろう。
『何なのだ、貴様は!? 何故ミナレットを持ち出してまで、たかが人間一人を殺せない!?』
男の絶望に満ちた声が流されると、アイリが『フレート・・・』と呟いた。この声の主は誰なのか、アイリから教えてもらう。フレート・ベックマン。イリュリアの高位騎士の1人だそうだ。そして雷の融合騎であるツヴァイを有しているとの事だ。まぁ今さら出てきたところで敵ではない。
「聞こえているか、フレート・ベックマン! 私を討ちたいようだな!
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