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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth21神よりの告知は絶え、そして天地の礎は起きた〜?.TEMEN.AN.KI〜
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して、バルトからも艦隊が王都へ向かっているとの事です』
新たに展開されたモニターに映るイリュリア騎士団総長グレゴールが報告する。テウタは流れたままの涙を袖口でようやく拭い去り、「そうですか。計画通りですね」と無理やり笑みを浮かべた。それでミナレットでの戦闘の結末を察したグレゴールは『彼らはよくやってくれましたね。おかげで我らの勝利は目前です』とファルコらを称えた。
「ええ、レーベンヴェルトを再建させた後、英雄として後世に語り継ぎませんといけません」
『それは最高の弔いです』
「本当は勝利を収めて帰って来てくれればよかったです」
最後にもう一度目を拭い、次にはキリッとした表情へと変えていた。そして膝の上に新たにモニターを1つ展開。そこには、
――エテメンアンキ全システムを起動します。よろしいですか?――
そう表示されていた。テウタは迷わずに起動を許可するキーを叩いた。エテメンアンキの玉座の間のみならず全区画に『天界王・テウタの許可を承諾。エテメンアンキ、起動します』そう音声が流された。傘の骨組みのような形をしたエテメンアンキ――正式名称を天地統治塔エテメンアンキ。エテメンアンキの最上層部より八方に伸びている柱――長さは約5km――の先端に設けられている水晶部より、
――カレドヴルフ――
特大の砲撃が地面へと向けられ照射された。地上21kmという成層圏から放たれる8本の砲撃。これが天地統治塔エテメンアンキの兵器としての片鱗だった。決して攻撃が届かない天上に玉座を置き、地上を焼き払う砲撃、まさに天地を力で統治するためだけの兵器。
「グレゴール。ゼフォン・エグリゴリ:ツヴァイを、今すぐにオリヴィエ王女殿下らの元へ。オリヴィエ王女殿下とクラウス殿下、ついでに剣姫フライハイト次期当主を討ちます。聖王のゆりかごを起動されては少々厄介です。オリヴィエ王女殿下だけでも討ってください」
『御意に。陛下の御心のままに』
グレゴールとの通信が切れ、テウタはふぅと一息吐き、コンソールのキーをいくつか叩く。新たに展開された小さなモニターに表示されたのは、
――融合騎フォルエンドゥングタイプ・マラーク起動準備――
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