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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth21神よりの告知は絶え、そして天地の礎は起きた〜?.TEMEN.AN.KI〜
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指示を出す。ウルリケはもう立ち上る事も魔導を扱う事も戦う事も出来ん。放っておけば確実に死に至る出血量と怪我だ。だからその先に待っているのは、ファルコと同じ結末なはず。

『高位騎士は機密保持の為に自爆をするようだ、近くに居れば巻き込まれるぞ』

『自爆だと・・・!? 判った、ヴィータは私に任せろ。ザフィーラ、シグナムに肩を貸してあげてくれ』

「『ああ』掴まれ、シグナム」

「すまん」

こうしてウルリケより距離を開け数十秒のあと、大爆発が起きた。イリュリア騎士団の第三位の騎士を討ち取れる事が出来、ミナレットも・・「オーディンさんの方も終わったようだわ」海水を利用した全方位からの攻撃によって、見るも無残な様を見せた。しかし王都へ向かう前に随分とボロボロにされてしまったものだ。少し回復をせねば最後まで戦えきれんな。

?―?―?―?―?―?

――エテメンアンキ・玉座の間

「よくここまで耐えてくれました、ファルコ、ウルリケ、フレート。あなた方の死、決して無駄にはしません」

超がいくつも付くほどの高層建造物エテメンアンキの最上階・玉座の間にて、イリュリアの女王テウタ・フリーディッヒローゼンバッハ・フォン・レーベンヴェルトが静かに涙していた。彼女の面前に展開されている4つの空間モニターのうちの1つに、ミナレットでの戦闘が映し出されていた。ファルコがシグナムに討たれ、ミナレットはオーディン単独に潰され、ウルリケは信念の騎士団グラオベン・オルデンの騎士たちの連携で討たれた。

『テウタ陛下。イリュリア北部ブンセンヴルスにて行われていた、シュトゥラ騎士団と我がイリュリア騎士団所属・天睨む深淵騎士団(シャルフシュッツェ・オルデン)との戦闘の結果ですが・・・』

「その様子では負けましたね」

『申し訳ありません。シュトゥラ騎士団の前線に、アウストラシアのオリヴィエ・ゼーゲブレヒト王女殿下と、その番犬リサ・フライハイトが紛れ込んでいるようで・・・』

「なっ!? オリヴィエ王女殿下が戦場に出ているのですか!?」

テウタは信じられないといった風に立ち上がり、モニターに触れるほど顔を近づけて訊き返した。グレゴールは『直にご覧になる方がよろしいかと』と提言。テウタは急いで戦場の様子をモニターに映し出す。上位騎士団シャルフシュッツェ・オルデンとの戦闘を終え、王都への進軍を再開している騎士団の中に、オリヴィエとリサ、クラウスも居た。

「クラウス殿下も・・・。ですが、オリヴィエ王女殿下がいらっしゃるという事は、聖王のゆりかごの出撃はないと見てもいいですね」

『おそらくは。報告を続けます。東部マルキッシャーよりガレア騎士団の進撃です。未確認ですが、ガレアの冥王イクスヴェリアの兵・マリアージュが居るとの事です。そ
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