手段は選ばない〜自分のやり方〜(ルパン三世/オリキャラ)
[9/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
色気たっぷりの声ではなく、真面目に聞かれたんだとこの時理解し、不二子の表情を伺う。
「不二、子……?」
不二子の名前で呼んでも、不二子は返答することなく、恋也から離れていった。
**
「大分てこずってるじゃねぇかルパン」
「今回ばかりは恋也を組ませねぇとならねぇんだ」
恋也が眠った時間帯に次元とルパンは酒を飲みながら、リビングで話し合っていた。
次元がいつも通りにてこずってると言ったら、真面目な顔つきでルパンはグラスを傾けながら、返答した。
「そんなに厳しいセキュリティでもないのにか?」
次元の問いにルパンはグラスの中に入っているウイスキーを次元にかけた。
その表情はどこか焦っているようにも見える。
「バカ言ってんじゃねぇ。約束しちまったんだよ、アイツと」
ルパンにとって今回盗みに行くのはただのついで。
それを伝えていなかったのも悪いのだが、何かを約束したというルパンに全身ウイスキーまみれになった次元はソファから立ち上がり、タオルで濡れたところを拭く。
「何を約束したか知らねぇけどよ、ソファ汚したらまた怒られんぜ」
「次元ちゃんが俺をマジにさせるからでしょ」
肩を竦めながらいつもの様にルパンは返答する。
本当に次元にとっても訳が分からないが、1つ言えるのは、そこまでして何かをしているという事だった。
次元は鼻を鳴らし「おめーが紛らわしいことするからだ」と言って、そのままリビングから出て行った。
「アイツは覚えてねぇだろうけどな」
窓の外を見ながら呟いたのだった。
**
「ここにwillがあるのでこのareはbeに変わるのよ」
不二峰子が恋也のクラスで英語を教える。
考える事は同じ様で恋也は溜息が出そうになったが、さすがに友人に聞かれると面倒になると予感したので、誰にも愚痴らずに暫く日々を過ごしている。
大体1週間と言って良いほどの時間が経った時、不二峰子が恋也を空き教室に呼び出した。
「あなた、自分で出した条件、覚えてる?」
『教師』ではなく『不二子』として質問する。
やっぱり恋也を誘う気なのか、スカートは短めのを穿いており、黒のタイツを穿いている。
机に腰掛け脚を組むのをゆっくり行ってはいるが、それで心が揺れると言う訳でもなく、恋也は「俺を惚れさせた方に組む」と言い、内側からロックをかけた。
「あら、自分から閉じ込められる事になるのよ?」
「別に窓から飛び降りれるから問題は無い」
放課後と言うのもあり、校内にはほとんど生徒や教師も居ないだろう。
そんな中、窓から飛び降りたって見られていても、気にする事はない。
「ねぇ、恋也君。私と組めば楽しい事沢山してあげれる
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ