手段は選ばない〜自分のやり方〜(ルパン三世/オリキャラ)
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返事をしつつ、その場から去るように背中を離す。
「そう言えば六条道――」
「変装は上手いけど、そのファッションどうにかならなかったのか? すぐに分かったけど」
「こっちの方が分かりやすいだろ」
あそう、適当に返答すればそのまま快刀から離れていき、急に教師口調で話しだした快刀のセリフを遮って言ってしまった事に反省せず、そのまま帰宅して行った。
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「次元、ルパンが俺の学校に来たんだけど」
「ほっとけ、すぐに飽きるだろ」
適当にあしなわれた感を覚えつつ、リビングのソファに鞄を下ろし、キッチンで紅茶を作っていると、玄関のドアが開く音がした。
ルパンは学校、次元はリビング、五右ェ門は買い物、となると、残るは不二子か銭形だろう。
そっとポケットに隠してるナイフに手を伸ばし、誰かが来るのを待つ。
するとドアが開かれ、見慣れた姿が目に入る。
「ちょっと次元! ルパンが恋也の学校に居るなんて聞いてないわよ! 教師は私のアイデンティティよ!」
「何がアイデンティティだ。お前さんは秘書でもやってろ」
峰不二子、敵襲ではなかった事に安堵しつつも不二子の言い方に違和感を覚える。
何か可笑しい、そう思ってはいるものの何がおかしいのかよく分からない。
暫し考えて『ルパンが恋也の学校に居る』というセリフに顔が引きつるのを覚えた。
「まさか不二子まで俺の学校に来てるのか!?」
紅茶を淹れたカップを持ちながら、恋也はキッチンから出てきた。
「ちょっと急に出てこないでよ!」
「あぁ、悪い。ってそうじゃなく、何で2人も来る必要があるんだ! 体調崩した教師は1人だ」
ルパンを見てから、ルパンが何かしたのではないかと思ったのだが、職員室に行って前の担任がどうなったのかを尋ねてみると、インフルエンザだったと隣のクラスの担任に教えられ、安堵していた。
偶然体調を崩したのは1人で、ルパンが変装してやってくれば不二子はどうやって、教師として学校に入ったのだろう。
「ルパンは担任、私は転職してきた先生よ。ちなみに次元はルパンのボディガード」
「お前もか」
次元を睨みつけては呆れて、ソファに腰掛け紅茶を口に流した恋也はカップをテーブルに置き、ソファに横になった。
いくら自分から言った事でもそこまでするのかと言う、大人の本気を知らされた気分になる。
よくルパンが『大人は怖い』と言っていたのを思い出し、まさにその通りだと知る。
「ところで恋也君、お姉さんが楽しい遊びをしたくない?」
不二子は横になった恋也の太腿をなぞる。
本気で組みたいのかと思うのだが、「したくない」と返答する。
「そんなにルパンが良いの?」
不二子に聞かれた質問だった。
いつもの様にお
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