手段は選ばない〜自分のやり方〜(ルパン三世/オリキャラ)
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クラン」
友人の問いに恋也が普段の授業中の表情で答える。
銭形は犯罪者の名前を知っていたことに驚いたようで、目を見開きつつも「よく知っているな」と口を動かした。
「まぁ――色々調べてたら、色々な事を知ったって言う方が正しいか」
自分自身だ、なんて言えないので適当な嘘で誤魔化し、自分たちにギルティの事を聞いてくるという事は捜査中なんだろうと言うのは聞かなくても理解できたので、先に恋也がミスをする前に「時間をとらせてしまったようで悪いですが、俺が知っているのは顔と名前だけです。この辺りでは見かけていません」と申し訳なさそうに肩を竦めつつ、口を動かした。
「そうか。でも気を付けろよ、コイツもルパンと同じで変装の名人だからな」
ヒラヒラリと写真を振りながら銭形は恋也とその友人を通り過ぎて行った。
**
「だーかーら! 邪魔はしないって言ってるでしょ!」
ルパンアジト、と言うわけでもなく、ただ恋也が買っていた家の1つで特に使う用事も無かったので、この国での仕事の時は今居る家を使うことになっている。
そのせいで修理代がかなりの額になってしまう事があるのだが、その辺りは大体と言って良いほどルパン持ちである。
そんな一軒家の一室では口論が行われいた。
『恋也をどっちに組ませる』という、実にくだらない内容の言い争いを繰り返している。
「ルパン! あなたには次元と五ェ門が居るじゃない! 私は1人なのよ!」
「よく言うぜ、普段1人で抜け駆けしてるくせに」
「アレはアレ、コレはコレよ!」
いい加減、もうそろそろ何か物が飛び出そうだ。
不二子が近くにある物でルパンを殴っても良い頃なのだが、そうしてしまうと恋也からのきっついお言葉が待っている為、やりたくても出来ない状況だ。
実際ルパンが何回も恋也に「一週間外出禁止」や「銭形に引き渡す」や「晩飯タコ」など、ルパンにとって不利になる事を言われているのを不二子も知っているので、家主の物を壊すという事は出来ないのである。
仮にしたとしても、恋也に色仕掛けは通用しない。
それがオチなのだ。
「ちょっと五ェ門! ルパンに何とか言ってよ!」
五ェ門に振ったのだが、五ェ門はルパンの味方なので、不二子に従うことはなく「不可能でござる」と一言、次元の向かい側にあるソファで座禅を組みながら返答する。
完全に味方が居ない不二子。
それでも諦めたくないのか、不二子はどうしても恋也を貸してもらおうと、ルパンに必死にお願いをしている。
「だから俺も今回は恋也ちゃんは必要なのよ、分かって頂戴」
手を合わせてお願いするルパンに目もくれず、嫌だと言う不二子にガクリと分かりやすい動作をしつつ、イスを反対向きに座って、背凭れに腕を回し
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