手段は選ばない〜自分のやり方〜(ルパン三世/オリキャラ)
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そう言ってルパンは姿を消した。
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「あの時のかよ」
溜息と同時に落胆する。
人の縁と言うものはよく分からない。
けれど、そんなだから惚れたのだろう。
「っで、俺達は朝日を見てる、と」
次元の呟きにルパンはそうそうと頷く。
「くだらねぇな」
一言でくだらないと言われてしまうが。
とある宮殿の屋根の上で5人が夕日を見ているのを、他の誰かが目にしてしまうと、色々面倒になりそうだ。
「お主の事だ、どうせ忘れていたのだろう」
五右ェ門の何気ない一言に顔を引きつらせながら、恋也を見る。
たまたま昔来たことのある場所に来たから思い出したと言うだけで、ずっと忘れていたのはルパンも同じだ。
「しかし、不思議な事もあるもんだ。ワシが捜して追ったギルティがルパンの仲間だったとはな」
「あれとっつぁん。なぁんでもっと驚かねぇの?」
ルパンが不思議に思って尋ねても銭形は軽く微笑み「ワシの勘は外れん。そこの少年がルパン一味だったのには驚いたが」と言った。
「それにしても、綺麗じゃない」
不二子が珍しく綺麗だと言った。
宮殿の屋根の上で、朝日を見つめるルパン一味と銭形。
丁度宮殿を海が囲んでいるので余計に綺麗に見えたのだろう。
「俺は昔より人が好きになった気がする」
恋也は全員に聞こえるように呟いて、朝日を背中にして笑顔を向けた。
「俺はやっぱりルパンに惚れて良かったんだ」
その笑顔は一切負の感情は含まれていなかった。
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