手段は選ばない〜自分のやり方〜(ルパン三世/オリキャラ)
[12/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
める。
「ところでルパン、この作戦に不二子も入れるとは本当でござるか?」
床で座禅をしていた五右ェ門が尋ねる。
五右ェ門の質問にルパンはいつもの陽気な声で「そっちの方が面白いだろ」と告げた。
作戦実行は今夜。
「しかしまぁ、厄介な仕事にしたな」
次元がルパンに声をかける。
ルパンはイスに反対向きに座りながら「約束したって言っただろ」と言った。
**
「銭形警部! ルパンが現れました!」
「何をしとるんだ! さっさと追いかけんか!」
「は!」
いつもの様に銭形は指示を出しているが、どこか違和感を覚える。
何故こんなところに盗みに来たのだろうかと。
対して良いものがあるわけでもなく、簡単に言ってしまえば今にも崩れそうな建物に何があるというのだ。
そう思っていると1つの人影を見つける。
――ルパンか、いやあれは……。
「こいつは貰ってくぜ。とっつぁん」
「次元!!」
見覚えのあるシルエットが銭形の目の前に現れる。
上から下りてきたシルエットはルパンの相棒の次元大介。
手には盗まれた筒がある。
ルパン達はこれを盗んだのだ。
銭形は盗まれた物を取り返す為に次元を追いかける。
『次元はコイツを持ってとっつぁんの前に行って、とっつぁんをおびき出せ』
ルパンのからの指令を聞いて初めは訳の分からないと思っていたのだが、ルパンの『どうせ見るなら全員で見た方が面白味があるだろ』という提案で打ち消された。
―ルパン&不二子―
「上手くいったみたいだな」
「それよりどういう事なの? 良いものが見れるって」
「それは見てからのお楽しみ」
ニシシと笑うルパンは不二子には『良いものが見れる』とだけ伝えている。
当然それだけでは乗らない不二子なので、ついでに盗みに来た宝をやると言えば二つ返事で了承したのは、不二子だからなのだろう。
古びた窓から次元が銭形に追われる姿を見つつ、警官がやってきたので、気絶させて上を目指して階段を上る。
鉄で出来た螺旋階段は足音が響くが気にしている暇はない。
――5時半か。
「五右ェ門はちゃんと上にいるのよね?」
「多分な。居なかったら連絡も入ってこないだろ」
上に着けば連絡を入れる事になっている。
誰が1番初めに上に着くのかは事前に決めており、五右ェ門がこの建物の屋根の上で待機しているのだ。
今居ないとしても、先程連絡が入ったので、ルパンと不二子は上に向かって走り出した。
―恋也―
「何で俺が……」
コツン、靴を鳴らして中に入る。
宮殿と思われるそこは、上を見上げたら当然高そうだった物が大量に飾ってあり、左右を見れば賢そうな偉人の絵が飾られてい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ