ひねくれ者と大泥棒(ルパン三世2nd/オリキャラ)
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ーンを持っていかれた時に、思わず声が漏れていた。
スプーンに乗った一口サイズのバナナはルパンによって食べられ、手を離される。
少し身を乗り出している体勢を元に戻し、再びパフェを食べるのを開始する前に「食べれるって言ったんだけど」と礼を言わずに、拗ねたように呟く。
「無理して食う必要ねぇだろ。食えないモンは食えなくていいってもんよ」
一言でまとめられ、何も言えなくなった子供は俯きながらも「ありがとな」と礼を述べた。
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落ち着いた雰囲気のあるカフェを後にして、本来の目的である服屋に向かう。
さすがにシャツ1枚と言うのはどうかと思いつつも、ルパンは子供の歩幅に合わせながら歩く。
暫く歩いたところに服屋があり、中に入ると最近の流行や、昔のものなど幅広く品が揃っておりその中でも1番シンプルなシャツと、ズボンを購入しアジトに戻る。
ただし、ルパンが悪戯心で何かを買ったのは子供は知らない。
「ただーいまー」
ルパンの陽気な声がアジトに響けば、リビングのドアがバァンと音を立てて開き、子供に銃口が向けられる。
「何してんの、次元ちゃん」
子供は驚く事もなく銃口を見つめ、ルパンはドアから出てきた人物、次元に何をしてるのかを問い、次元は「コイツを喋らせるにはこうするしか方法はねぇんだ! 止めるなルパン」と訳の分からない事を言い出した。
「何訳の分からない事を言ってるんだ」
はぁ、と子供は溜息を吐いて言葉を放ち、銃を構えている次元は当然急に話しだした子供に驚いている。
そして「ルパン、おめぇが何かしたのか?」と普段の冷静さを取り戻してルパンに尋ねた。
「俺は何もしてやしないさ。コイツが自分から話したってだけだ」
実際は銃口を向けて話さなかったら撃つという発言をしたのだが、それで口を開いたのは子供なので、ルパンは『自分から話した』と表した。
一方次元はマグナムを仕舞い、五右ェ門を呼び、4人でリビングに入る。
各自自分のスペースは無いが定位置になっている場所に行き、単刀直入に次元が子供に尋ねる。
「お前本当に恋也なんだろうな?」
「高校生が消えて子供が現れたんだ、どう足掻こうと俺だろ」
「はっ、そのうぜぇ言い方変わってねぇな」
「そりゃぁ、どうも」
ルパン一家のいつものやりとりである。
次元が尋ね、恋也が答える、どこにでもある光景。
次元は恋也本人かどうかは口調などで判断する。
誰かが変装していても、ルパンだったら無理だが、そこらの低級が変装した場合、ルパン一家は本物かどうかはすぐに分かるだろう。
それほど繋がりがあるとも言う事もでき、それほど恋也は普通と違うことだったりする。
「ところでルパン。恋也の服を買いに行ったのに何故この
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