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ルパン三世シリーズ×オリキャラ
ひねくれ者と大泥棒(ルパン三世2nd/オリキャラ)
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に目の前から声がして、肩を竦めながらどこか歪んでる笑顔を向けた。
それを返事にしろという、意味を込めて。

「酷な話なこって」
「そうでもないさ、小さい頃の俺が居るから、今こうしてルパンと会えていると思えば良かったと思える」

 よいしょ、なんて声を上げつつルパンは腰を上げ、肩を回したりとしており、子供はその様子を横目で見ているだけで、対して反応することなく欠伸したりと自由気ままにしていれば、ルパンが子供に向かって「アイスでも食いに行くか」と言ってゆっくり歩き出す。

 **

 昼間というのもあるためか、そんなに寒くはなく、心地よいぐらいの暖かさの中、子供と男がカフェに居た。
 ルパンの発言は何だったのかと、子供は考えるが何となく想像がついたので聞かないで目の間にあるチョコレートパフェを食べている。
 ウエイトレスに勝手に頼んだのはルパンである。

「……何か言えよ、退屈だろ」
「甘い冷たい多い」

 ルパンの目の前に居る子供はパフェを『美味しい』とも言わずに黙々と食べている。
文句か感想ぐらい言えと思ったルパンが発した言葉に、子供は間髪入れずに答えるが、2つは当たり前だが、最後は子供にしたら多いようだった。
 パフェの大きさは大体30cmぐらい。

「しゃーねーだろ。その大きさしかねぇって店員が言ってんだ」

 ルパンはホットコーヒーを口に流し、頬杖を付きながら窓越しに空を見上げた。

「別に文句言ってないだろ、何か言えって言ったから思った事を口にしただけだ」
「それが文句でしょうが!」

 他の客の迷惑になる為、一応声のボリュームは下げているがお互い、表情を見ればどんな感情を持って話しているのか分かっている。
 ガクリ、とルパンは分かりやすく肩を落とし、子供に至っては黙々とパフェを食べ続けている。

「……っ」

 パフェを食べ進めている子供の手がピタリと停止した。
その一瞬を見逃さなかったルパンは「どしたの?」と尋ねるが、子供は何事も無かったように手を進めようとする。
 だが、苦手な物は苦手だ。

「もしかして恋也ちゃん、それ嫌いだったりしちゃう?」

 ルパンが小バカにしたように尋ねる。
口角は上がっており、面白い物を見つけた悪い人面になっていた。
 子供は「うっ」と声を詰まらせつつも、意地で食べようと試みている。

「俺様が食べてあげようかぁ?」

 これまた悪い人みたいに尋ねる。

「べ……別に、バナナぐらい、食べれる」

 段々弱々しくなっていきながらも苦手なバナナを口に運んでいる。
その姿は褒められるものだが、一瞬でその行為は無駄に終る。

「あ……」

 食べようとしていたところに前から手が伸びて、手を掴まれ、自分とは反対方向にスプ
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