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ルパン三世シリーズ×オリキャラ
ひねくれ者と大泥棒(ルパン三世2nd/オリキャラ)
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ろう。
 どんなに周りが優しくて、誰一人悪口を言わなかったとしても、一度言われた事は頭から消えることなく、そこに居座り続ける。
興味が無い事は忘れ、興味があること感動を受けた言葉、傷ついた言葉はどれぐらいの時を重ねようとも消えることが無い。
 
「おじさんに言えねぇってか?」

 ルパンは子供に近付いて、見下ろすように子供を見つめる。
その瞳には少なくとも笑みなどは含まれておらず、若干怒気が含まれつつある。

 もし、子供が口を開けば、ルパンは笑顔になり口八丁に喋るだろう。
 もし、このまま子供は喋らずに居れば、想像しただけでも身震いがする。

「無理矢理口を開かす事ぐれぇ、できんだぜ?」

 そう言いながらルパンは懐からワルサーを取り出した。
銃口は子供に向けられている。
 子供は悲鳴も上げないし、顔色1つ変えない。

「このままこの俺に撃たれて悲鳴上げるか、自分から話すかぐれぇは選ばせてやる」

 少しの沈黙。
子供は困ったような表情を浮かべつつ、一旦俯いて暫く、といっても2、3秒ほどしてから顔を上げた。
 その表情はどこか心に決めたような、覚悟をした顔をしていた。

「……分かった」

 ぽつり、子供の小さな口が動いた。
その声は普段耳にする声よりも若干高くて、子供独特の声の高さをしてた。
 ルパンが初めて子供の声を聞いた事になるが、そんな事に喜んでいる場合ではなく、子供の様子が可笑しいことに目を疑っていた。

「自分で……話す、から……」

 何かを訴えたい、そういう気持ちでいっぱいなのだろう。
プルプルと身体中を震わせ、まるで銃口に怯えるように半歩後ろに下がっていた。

「撃たねぇって、そうビビるなよ」

 おちゃらけてワルサーを仕舞ったルパンだが、子供はそれでも表情を変えることはなく、さっき一瞬見せた覚悟を決めた顔はどこへ消えたんだというほど、子供は首をイヤイヤと言うように、横に振っていた。
 一体どうしたのだろうと、ルパンは子供の目線に合わせるようにしゃがみ込み、「どうしたんだよ。普段のお前らしくもねぇ」と子供の頭を優しく撫でている。
 撫でられている事にほっとしたのか、子供はゆっくり息を吐いた。

「今はそうでもないけど、昔は人前で話すのが嫌だったんだ」

 どこか遠く、昔を懐かしむようなそんな表情に切り替えて、子供は空を見ながら呟いた。
空は雲ひとつ無い晴天で、子供に迷いがないそんな事を思わせる程の、晴天だ。
 
「人前で話すと人は必ず、俺を不気味に扱った。子供らしくないだとかひねくれてるだとか、化け物だとか、そんな事を散々言って離れて行った――」
「だから話さなくなったのか?」

 続きを言ったのはルパンだ。
子供は続けようと口を開いた途端
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