補助色(ルパン三世2nd/LUPIN The Third〜峰不二子という女〜/オリキャラ)
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補助色とは青や黄色、赤や緑などと言った色の円形の反対側にある色のことである。
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「悪いな……」
「もう喋るな」
赤ジャケットを羽織った男――ルパン三世は、目の前で横たわる、正確に言えばベッドで横になっているまだ未成年の少年を見つめる。
この少年、16歳という年齢で裏社会に入り、ルパンと同じ盗みを働いている。
「運がないのか、自分が情けないな」
ぽつり、と自分が前まで使っていた布団ではない、明らかに素材も何もかも違うであろう布団を被りながら呟いた。
立場が立場故、物に対するこだわりなどあってはならないと考えている少年は、使える、着れる、寝れるだけでも有り難い事だと思っている。
そんな考えより優先すべき事は、一週間前程に出した予告状のことだ。
ルパンは予告状を出したのだが、少年がルパンと共に行った初仕事で、ミスをしたわけではないが現役高校生が使う体力・精神力を大幅に超えた為、体調を崩し昨夜から熱を出すというオチに至ったのだ。
ちなみに少年の初仕事は一昨日である。
「予告状、確か今日だったな……」
ギシッ、広くも狭くもない少年の部屋にベッドから起きあがる音が響いた。
目の前で起きようとしていた少年にルパンは、いつもより真面目な顔つきで「熱ある時ぐらい休めって」と声をかけた。
ルパンの言ったことは正論である。
熱があるなら休め。
当たり前のことだが、この少年にしてみれば当たり前ではない。
「ただの熱で寝てられるか」
意地でも起きようと少年は体を起こす。
その表情は『起きないといけない』と言っているようなものだ。
「無理して倒れてみろ、自分の命がもたねぇぜ」
少年は何も言えず再びベッドに横になる。
濃い青色別名藍色の布団は普段少年が使っているものとは違うが、どこか嫌いになれない感覚がしつつも、枕に顔を埋めた。
ルパンの説得が良かったのか、ただ起きるのに疲れたのか、少年はそれきり起きる気配もなく、布団を被り横になっていた。
「――悪い」
誰に向けたなど聞くまでもなく、ルパンに向けて放ったものだろう。
表情などルパンに背を向けているため、ルパンも分かるわけもなく、何に対して謝罪をしているのかを理解する。
ルパンは気にするなと言うが、少年は布団に被り首を振って寒さに耐えるようにしていた。
「……時間」
カチッと時計の針が動く音が聞こえたと同時に、少年が口を開く。
「そうだな。じゃ、行ってくるぜ」
少年の気を和らげるようにおちゃらけて言ったルパン。
折り曲げていた脚を伸ばして立ち上がり、右手を振りながら少年の部屋から立ち去っていった。
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ルパンが部屋から出ていって約
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