ルパン大集合
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いから、来なくて良いだろ」
恋也のセリフと共に、窓から投げられる。
そして恋也にはあった事もないルパンが他にもいた。
青ジャケを着て、酒を飲んでいるルパンと、緑のジャケットを着た、今組んでいるルパンと似ているルパンと、少しイケメンになったんじゃないか、と思う青ジャケットのルパン。
その他は会った事はある。
ただ、別の世界で。
「つかさ……アイツら2人誰?」
「酔った振りして恋也ちゃんを連れて行く気!?」
「お前らは何の話をしてるんだ!!」
取り合えず、緑(酒を飲んでいない方)と青(酒飲んでない方)を捕まえて窓から投げ飛ばす。
残りは4人である。
姿が良く似ている者と、似ていない者。
会った事は無い者が1人。
恋也は再び溜息を吐いて辺りを一通り見渡してもう一度溜息を吐く。
「……どうでも良いと思う奴は退室してください」
一応声を掛けてみた。
恋也の声を聞いて酒を飲んでいた青ジャケットルパンは「またいつか攫いにくる」と言い残して、窓から飛び降りていった。
いつか会えば酒の相手でもしてもらう、と思う恋也は残り3人特に赤ジャケに凄い視線を感じた。
「お前ら2人は似てるからどれかに統一しろ!」
恋也が叫ぶと、黒スラックスのルパンが恋也に近付いて「次の予約は俺だからな、恋也ちゃん」と耳元で囁いて窓から飛び降りて行った。
残ったのは2人である。
赤と緑。
「お前さんはどっちを選ぶんだ?」
緑ジャケットにそう聞かれて、何を選ぶのか全く分からずに、戸惑っていると緑ジャケットルパンが立ち上がり恋也の元まで行き「俺はまだお前を抱いていない」と耳元で囁かれる。
赤を選べば、未遂だろう。
緑を選べば、実行されるだろう。
「高校生にそんな事教えたらダメっつうの!」
赤ジャケのルパンの叫び声など知らずに、緑ジャケは見下すような笑みを浮かべ、恋也を姫抱きし窓から飛び降りていった。
「恋也ちゃーん!!」
赤ジャケットルパンの叫びは夜の街に消えていった。
ちなみに、恋也によって窓から投げ飛ばされたルパンたちは無事に元の世界に帰ることが出来た。
「しかしまぁ、何だったんだ……?」
次元と自分しか居ない部屋でルパンはぽつりと呟いた。
恋也は目が覚めたら、赤ジャケットルパンのアジトにいたとさ。
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