3転生悪魔
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ん? カーテンの奥からリアス先輩の声とは違う女性の声が聞こえてきた。
「ありがとう、朱乃」
カーテンから着替えている音が聞こえる。この薄いカーテンの裏側ではリアス先輩が着替えているんだろう。
「……いやらしい顔」
ぼそりと呟く声。声のした方向には塔城小猫ちゃんの姿があった。俺は視線をそちらに送るが、小柄な一年生はケーキを食べているだけだった。
リアス先輩が着替えてカーテンから出てきた。
そしてリアス先輩は俺とイッセーを向かい側の席に座らせて、悪魔に転生させた経緯などを話し始めた。
◆
「夕麻ちゃんは堕天使で、俺の中にある 神 器
(セイクリッド・ギア)
が目的で近づいてきて、俺を殺した。そのあとにリアス先輩がやってきて、死んだ俺を悪魔に転生させた……」
イッセーがショックを受けたように呟いた。
まあ、初めての彼女に騙されたんだし、良くも悪くも純粋だから、精神的に辛いだろう。
「ええ。あと、ヤマトもあなたと同じように堕天使に殺されかけてたから、悪魔に転生させたの」
あれは死ぬかと思った
「そう言えば! ヤマトはなんで公園にいたんだ?」
「ああ、お前のデートが気になって尾行してたんだけど、お前がいきなり腹を刺されるから驚いて、草むらからでたら、夕麻ちゃんに刺された」
「じゃあ、俺のまきぞいで死んだのか……」
イッセーが落ち込んだように呟いた。
「それは違うぞ? 俺がかってに尾行しなんだから、お前のせいじゃない」
「ヤマト……」
イッセーは感動したような目を向けてくる。まあ悪魔になっちまったのはお前のせいとも言えるけどさ。
「それと、昨日の晩にあなたがスーツを着た堕天使に大怪我負わされたとき、ヤマトの家で治療したからヤマトにお礼を言っておきなさい」
リアス先輩が紅茶を飲みながらイッセーに言うと、イッセーは涙を流しながら感激したように手を握って、お礼を言ってきた。
「ありがとう、ヤマト! お前のおかげで死なずに済んだ!」
「えっと……どういたしまして」
「とりあえず、イッセーの神器を出してみましょう」
「神器?」
「ええ。堕天使があなたを殺そうとした理由ね」
「あの……、どうやって出せばいいんですか?」
「目を閉じて、あなたの中で一番強いと感じる何かを心の中で想像してみてちょうだい」
「い、一番強い存在……、ド○ゴン・ボールの孫悟○かな」
「では、それを想像して、その人が一番強く見える姿を思い浮かべるのよ」
リアス先輩はイッセーを急かすように呟く。
急かされたイッセーは、やけくそぎみに立ち上がって元○玉の構えをし
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