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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第五話 懐かしき再会
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お前の事が許せなくて」
「構いません。これは、俺の罪ですから」
そう言って殴られた箇所をさする全。
全にもわかっていた。自分が真実を話し、それによって苦しんできた人がいるのを全は知っていた。それでもこの人たちの覚悟を見た。
だからこそ、話した。彼女達の家族には全てを話した。
家族の方からの罵りや暴力は甘んじて受けようと思っていた。
「それじゃあ、交渉を始めましょうか……単刀直入に言うわ。全君、すずかとアリサちゃんの護衛について欲しいの」
「…………は?」
全は少し考えて呆けてしまった。
それもそうだろう、いきなり護衛についてほしいと言われたのだから。
「全君の事を信頼しているのよ。全君の強さは恭也や士郎さんも認めてる。その腕を見込んで頼んでいるの。さすがに登校中は無理かもしれないけど、下校なんかは護衛出来るでしょ?」
「い、いやちょっと待ってください。それは、アリサの親御さんからは了承を得ているんですか?」
そう、こんな事を勝手に決められてはアリサの親御さんも迷惑に感じるのではないかと思っているのだ。
それに、そんな事になっては常にアリサ達を守っているSPの面目も丸つぶれになると思っているのだ。
以前にもそのような任務を経験したからこそ、そのように全は考えたのだ。
「大丈夫よ。アリサちゃんのお父さんからも『是非!』って言葉を貰ってるから」
「は、はぁ……」
おいおい……と小さく呟いて全はこめかみに右手の指を置いた。
頭が痛くなっているのだろう。
「それに……アリサちゃんのご両親だって貴方に会いたいって言ってたわ。「あの時のお礼もしないといけない」とも言ってたけど?」
そう聞いた瞬間、全の顔が強張る。
「……アリサ達が覚えていない事でお礼、と言われてもね……」
「あ……ち、違うのよ全君。そういう意味で言った訳じゃなくて」
「いえ、いいです。先ほどの話、お引き受け致します。詳しい話はまた」
そう言って全は早足で部屋を出て行った。
部屋に残ったのは忍と恭也、ノエルだけだった。
「……私、言葉を間違えちゃったわね」
「仕方ないさ。あれは体験した事のある奴にしかわからない。体験した事のない俺たちはあいつの事を全てわかってやる事が出来ないんだからさ」
「それでも、見ていて歯がゆいのよ……すずか達から聞く話は全君の話じゃなく全く知らない男の子の話……聞いていて虫唾が走ってたわ……お前は全君の居場所を奪っているんだって……」
「相手にもその自覚はないんだからそれも仕方ないさ。ま、それも全君の内に巣食う神の仕業だろうが」
「それに、全君の中の神を追い出したとしても記憶は戻らない」
「どうすれば
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