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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico10-Bシュテルンベルクの騎士〜Perceval & Tristan〜
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あげます、イリス」
「言ってくれるじゃん、トリシュ。わたしだって日々成長しているってことを教えてあげる」
「俺の意見は無視か。判っている、ああ、判っているとも。こうなったらもう男は片隅に追いやられる存在だって・・・」
「あ、あのな、シャルちゃん、トリシュちゃん! ルシル君を放ってそんな勝手な――」
「それじゃあはやては婚約権争奪戦の不参加ね」
「わたしも出る!」
「もう勝手にしてくれ」
というわけで、わたしとはやてとトリシュのルシル争奪戦が始まった。シュテルンベルク邸の地下には、地上の敷地と同じ広さの模擬戦用の鍛錬場があって、そこでわたしとはやて、そんでリインがチームを組んで、「ま、俺も妹には勝ってほしいからさ」トリシュとその兄パーシヴァル君の2人チームとマジバトルを行うことに。
「シャルちゃん。パーシヴァルさんて、やっぱり強い、やんね」
「馬鹿みたいにね」
「わたしとユニゾンしたマイスターはやてと、シャルさんの2人がかりで勝てる確率って、どれだけです?」
「・・・多く見積もっても20%、かな」
「思ってた数字よりずっと良いです」
「シャルちゃん、ホンマのところは?」
「・・・5%くらい」
「負け戦確定ですぅ!?」
正直な話、パーシヴァル君が戦うなんて言うとは思わなかった。わたし&はやて&リインVSトリシュでやるつもりだったし。はやてと協力してトリシュを潰し、そのまま終わろうかと、ね。でも「大丈夫。策はあるから」わたしにはとっておきの策があるので〜す。
『(さて、と・・・)シャルロッテ様、今一度目を覚ましてください!』
わたしの前世、最強の剣騎士のシャルロッテ様に戦ってもらう。もうこれしかない。心に語りかけるように思念通話を自分自身に繋げると、『ふわぁ、なに〜? いい夢見てたのに〜』寝ぼけ声のシャルロッテ様から返答が。シャルロッテ様に『実は――』これまでの経緯を伝える。
『にゃるほどね〜。ルシルってば、次から次へと・・・。そのトリシュって子には悪いけど、私はあなたを応援したいし。いいよ、代わりに戦ってあげる。戦闘後、酷い筋肉痛になっても恨まないでね』
『助かります! ではわたしの身体、お預けします』
意識が海に沈むかのような錯覚を得て、その代わりにシャルロッテ様の意識が浮かび上がって行くのが判る。そして「うん、久しぶりの生の空気、美味しい」わたしの意思とは関係なく口が開いて、大人びた声が発せられた。
「はやて、リイン。ユニゾン後、トリシュタンを足止めして。その間に私がパーシヴァルを討つ・・・!」
「っ!・・・1人で大丈夫なんか・・・?」
「ありがとう、はやて。大丈夫。だから2人も頑張ってね」
「うんっ」「はいで
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