暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico10-Bシュテルンベルクの騎士〜Perceval & Tristan〜
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て褒められたいんだも〜ん」

ドレスの袖に腕を通して、「んん〜〜〜・・・って、ごめん、背中のボタン、留めてくれない?」最後のボタンに手が届かないからトリシュにお願いすると、「イリスは、本当にルシル様がお好きなんですね」そう言いながらボタンを留めてくれた。

「もちろん♪ だからさ、トリシュ」

カチューシャタイプのヘッドドレスを頭に着けて、「もしルシルのことが本気じゃないのだとしたら・・・諦めて」ガチな声で口撃。トリシュはわたしの胸元のリボンやヘッドドレスの歪みを直しながら「確かに私は、ルシル様と直接会ったのは今日が初めてです。ですが――・・・」そう言って、わたしの長い後ろ髪を櫛で梳き始める。超気持ち良い?

「一目惚れ、というのでしょうか。一目でルシル様に惚れました?」

「ぅぐ・・・!」

経験者だから反論できない。しかも嘘じゃなくて本気で言ってるのが解る。最悪過ぎする。ここにきてまた新しいライバルが出来るなんて絶対に嫌なんだけど。

「イリスもハヤテも、ルシル様を慕っているのは察しています。が、これからは私も参戦させていただきます」

「トリシュ、本気?」

「はい、本気ですとも♪」

トリシュと見つめ合う。そして「早速告白して参ります!」トリシュが駆け出して、応接室へ向かってダッシュ。か弱い見た目なんて詐欺だっていうほどに健康体なトリシュ。騎士としての身体能力も、弓騎士としての視力も、その全てが人並み以上。身体強化なしでの運動能力で言えば、わたしやなのは達以上だと思う。

「あーもう! 速い、足が速い!」

遅れてトリシュの部屋を出て、応接室へダッシュ。トリシュの背中はすでに見えず。遅れて「トリシュ!」応接室に入ると、「ルシル様! 私と結婚してください!」トリシュが堂々と宣言してた。思わずズッコケて、ヘッドスライディング。

「ちょっとー! いきなり何を言い出してんの! 告白ならまだしもプロポーズ!?」

「ルシル! 妹もこう言っているんだ! 改めて言おう。トリシュと結婚し、シュテルベルク家に入ってくれ!」

パーシヴァル君からも再提案されたから、「わたしは反対!」挙手。すると「わたしも反対です!」はやても挙手して反対意見を宣言。そしたら「私だって諦めません!」トリシュがあろうことかルシルの隣に座って左腕に抱きついた。

「「あああああああ!!」

はやてと2人揃って絶叫。もう我慢なんない。こうなったら「トリシュ! ルシルとの結婚を賭けて勝負よ!」“キルシュブリューテ”を起動して切っ先をトリシュに突きつけると、「イゾルデ起動」トリシュも大弓の“イゾルデ”を起動した。

「構いませんよ。管理局ではエースなんて言われているようですけど、騎士団の中ではまだまだ弱いってことを思い出させて
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