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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico10-Bシュテルンベルクの騎士〜Perceval & Tristan〜
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ゼ卿らとどれだけ楽しく過ごされたのかを。そして今、ハヤテを主として健全な生活をしていることも。ですから怖れなんてありません。トリシュも、そうだよな」
「はい、兄様。私も、皆様に怖れはありません」
パーシヴァルとトリシュからの敬愛感情は守護騎士の真実を知っても消えることはなく、だから「ありがとう」とシグナム達は感謝した。はやてもまた「嫌いにならんでくれてありがとう」と微笑んだ。
「パーシヴァル君、トリシュ。闇の書――正式名を夜天の魔導書って言うんだけど、はやて達が夜天の書の関係者だっていうことは局内で箝口令が敷かれていてさ。2人も教会内ではちょっと・・・」
「もちろんだとも」「もちろんです」
パーシヴァルとトリシュが確約してくれた。そして話は「ここからはシュテルンベルク家当主としての話になります」パーシヴァルの真剣味を帯びた声色で切り出されたものへ。
「ルシリオン・セインテスト君。君、好きな女の子、居るかい?」
どんな話をしてくれるのかと身構えていたら、「はい?」好きな女子が居ないか、なんて質問なんて。いない、その一言を発しようにも・・・
(なんだ、このプレッシャーは・・・!)
俺の両脇に座るはやてとシャルから視線――無言のプレッシャーに口を噤まざるを得なくなった。が、なんとかそのプレッシャーを押しのけて、「いない、かな」と答える。すると「はあ」はやては溜息を吐き、「チッ」シャルは舌打ちしやがった。
「舌打ちってなんだよ」
「べっつに〜」
そっぽを向いてクッキー数枚を鷲掴みして一気に頬張ったシャルはもう放っておいて、「急にどうしてこんな質問を?」とパーシヴァルに問うと、返って来たのは「ルシル。妹のトリシュを嫁として貰い、シュテルンベルク家に再び加わってくれないか」まさかの、トリシュと結婚してくれ、発言だった。
「ぶはっ!?」
「ぎゃぁぁぁ! きったねぇー! シャル、テメェ!!」
「だぁー」
「「主はやて!?」」「はやてちゃん!?」「マイスターはやて!?」
シャルは頬張っていたクッキーを吐き出してヴィータにキレられ、はやては半開きの口から飲んでいたコーヒーを滝のように零し、シグナムとアインス、シャマル、そしてリインを驚かせた。
「ちょっとパーシヴァル君! 急に何言ってんの! ルシルはね、わたしの将来の夫なの!」
「いつ俺は君の夫になった? ん?」
「つうか、まずはお前が吹き出したクッキーを片付けろ、こら!!」
「はやてちゃん、スカートがコーヒーで汚れてます!」
「騎士パーシヴァル、トリシュ! 何か拭く物を貸してくれ!」
もうてんやわんや。ここで一旦話を切ることにした。シャルが吹き出したクッキーだったモノを片付け、はやては汚れた
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