暁 ~小説投稿サイト~
魔道戦記リリカルなのはANSUR~Last codE~
Epico10-Bシュテルンベルクの騎士~Perceval & Tristan~
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ァル君も「上等!」“ロンゴミアント”の穂に銀の魔力を付加した。

「コード・ポースゼルエル!」

わたしの目じゃ捉えられない程の速度で繰り出された魔力付加刺突。その刺突の軌道を左の裏拳で弾き逸らし、パーシヴァル君の懐に侵入。そして“キルシュブリューテ”を逆手に持ったシャルロッテ様は「トドメ!」身体の旋回と一緒に“キルシュブリューテ”を振るった。ヒットするのは脇腹。でも・・・

「ぐぅぅ・・・!」

「お♪ これを受けて吹っ飛ばないなんて、ようやく本気になったのね・・・!」

「10も歳の離れた子供に、負けるわけにはいかないだろ・・・! 男としてもパラディンとしても!」

振り抜かれた“キルシュブリューテ”。パーシヴァル君は結局、薙ぎ飛ばされた。中空を飛ぶパーシヴァル君はそんな中でも「コード・・・マカティエル!!」銀の魔力で創られた魔力槍を投げて来た。それを前進することで避けたシャルロッテ様は「どこまでもやってやろうじゃん!」そう楽しそうに言って両脚に力を込めたその瞬間・・・

「うにゃ?」

「『シャルロッテさ――』ま?・・・え?」

いきなりシャルロッテ様が引っ込んで、わたしが表層に出ちゃった。突然、自分の身体の支配権が戻ったことで力の加減が判らず、ガクッと両膝を折っちゃった。その隙をパーシヴァル君が突かないわけもなく。

「もらったぁぁぁぁぁ!!」

――コード・パシエル――

雷撃の槍が、変身が解けて元のサイズに戻った直後のわたしに迫る。もうダメだ、当たる、そう思った時、「もうそろそろいいでしょう」ルシルがわたしを庇った。左手に携える“エヴェストルム”でパーシヴァル君の放った雷槍を弾き飛ばすことで・・・わたしを護ってくれた。

「今のをあんな簡単に・・・。ルシル。つまりそれは、トリシュとの婚約を――」

「するわけないでしょう。こんなアホな事で。俺も、トリシュも、はやても、シャルも、みんな結婚とか考えるには早すぎる。だから、保留、ということで。どうです?」

「・・・そっか。そうだな。ちょっと焦り過ぎた。だが撤回するつもりはない。真剣に考えてくれよな」

「了解です」

こうしてルシルとの婚約権の争奪戦は終わった。ていうか、『シャルロッテ様、大丈夫ですか?』シャルロッテ様に声を掛ける。すると『ちょっと疲れたっぽい。ごめんね~』陽気な声が返って来た。よかった、ご無事で。一体何があったのかと思ったよ。

「ーーうん。はやてちゃんもリインちゃんも、トリシュちゃんも異常なし♪」

それからはやてとリイン、トリシュが目を覚ますのを待って、起きたところで身体に異常が無いかをシャマル先生に診てもらった。ついでにわたしとパーシヴァル君も。結果はみんな揃って異状なし。

「腹減ったな。今は・
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