建御雷さん(?)の航空戦力はすごいですね
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備している噴進弾で深海棲艦に攻撃を始めました。
それとほぼ同時に、深海棲艦に向かって最前衛を務めていた高雄さんと愛宕さんの前に、今まで見たことの無い艤装を身に着けた艦娘さんが現れました。
両肩に異なる大きさ――――右側が私や加賀さんの飛行甲板より1.5倍以上横幅が広く、左側は真ん中から上半分が更に2倍以上幅広い、通常の5倍以上の厚みを持った大型の盾の様な飛行甲板。
それと背中に複数の噴進砲を繋げた様な身の丈半分程度の大きさの艤装を取り付けた艦娘さんです。
「タケミカズチ級大型機動空母1番艦タケミカズチ、推して参ります!」
私達に背を向け、深海棲艦と対峙する様に現れた艦娘――建御雷さん(?)が高らかと告げた名前に対して、失礼とも思いましたが私は首を傾げてしまいました。
何故なら、私は建御雷という名前の空母に聞き覚えが無かったからです。それに機動空母という分類の空母にも聞き覚えがありませんでした。
もしかして、艦船時代の私が轟沈した後に就役した空母さんでしょうか?そう思って終戦まで生き残った艦娘である響さんに視線を向けると、私の視線に気付いた響さんは首を横に振って私の質問に答えてくれました。
どうやら建御雷さん(?)は、終戦までに建造された空母ではないみたいです。ですが、名前から考えると日本軍に所属していた艦船としか思えません。これは一体どういうことでしょう?
………ああ!そんなことを考えている内に人型へと姿を変える航空機が更に増えてしまっています。やはりと言うか、あの航空部隊は建御雷さん(?)の航空戦力だったのですね。
建御雷さん(?)の航空戦力に囲まれた深海棲艦の艦隊はタコ殴り状態。既に空母ヲ級2隻と戦艦レ級3隻を残して、他の深海棲艦が轟沈してしまっています。
しかも、残っている5隻も大破状態。内3隻は航行不能状態で炎上中。これでは深海棲艦の残存勢力が轟沈するのも時間の問題ですね。
それにしても、建御雷さん(?)の航空戦力はすごいですね。障壁をものともしない戦艦並、もしくはそれ以上の火力もすごいですが、機動力も深海棲艦の航空戦力を凌駕しています。どれだけの資材を使って手に入れたんでしょう?私も欲しいです。
……あっ!航行可能な深海棲艦――空母ヲ級と戦艦レ級が建御雷さん(?)目掛けて突っ込んできています!!特攻でしょうか?特攻で一矢報いるつもりなんでしょうか!?
ですが、建御雷さん(?)の航空戦力からの黄緑色の光線による集中砲火で、両艦とも10m程進んだだけで航行不能なってしまいました。その上、他の深海棲艦の様に炎上しています。
先に航行不能になった深海棲艦達はどうなって―――今、凄い爆発音が聞こえてきました。炎が弾薬に引火して爆沈でもしたんでしょうか?ヲ級とレ級
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