マブラヴ
0905話
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だったな。
頭の片隅でそんな風に考えつつ、ヒュドラの先端にあるビーム砲を発射。こちらに向かって突っ込んで来る突撃級の装甲殻を正面から貫き、その背後にいる後続の突撃級や、あるいは要撃級といった大型種を駆逐していく。
特に最初の魔法で多かれ少なかれダメージを負っている奴も多いので、動きそのものが鈍い個体も数多い。
それでも物量が主なBETAとしては全く気にしていないのか、そんな状況でも真っ直ぐにこちらへと向かって突き進んでは、正面からビームによって撃破されてはその骸を晒していく。
倒すのに問題は無いが、このままだと結構面倒だな。
そんな風に思った時だった。
突撃級に向かってそれなりに大きい何かが飛んでいったのは。
俺の背後から飛んでいったその物体に、見覚えがあった。
MSのバックパックそのものをより発展させたようなそれは、ファトゥム-00。ジャスティスガンダムの背部に装備されているリフターだ。
『アクセルさん、お待たせしました』
そう通信を送ってきたのは、当然と言うかジャスティスガンダムのパイロットであるアスラン。
背後にはシャドウミラーから貸し出された5機のメギロートの姿もある。
「お前が一番手か。予想していたよりも早かったな」
『運が良かったんですよ。それにシャドウミラーから借りたメギロートが随分といい働きをしてくれましたし』
そんな風に通信を送りながら放たれるビーム。そしてメギロートもサークル・レーザーを放って弾幕を張る。
一気に放たれる火力が充実しBETAの殲滅速度が上がっていく。
だが、それでも……それでもBETAの物量というのは一向に衰えることを知らずにこちらへと群がってくる。
いや、正確に言えばこのメインホールに周囲からBETAが集まってきているという方が正しいのだろう。それが援軍としてなのか、あるいは反応炉でエネルギーを回復しに来て、そこで俺達を見つけたのかは知らないが。
その理由はどうあれ、向こうにとっては援軍を得ているのは間違いない。
このままここで延々と戦いを繰り広げるというのは、精神的にも色々と消耗が激しくなりそうだが……だが逆に考えれば、ここでこうしている限りBETAはこのメインホールに向かって戦力を向かわせ続けなければならない。
つまり、ハイヴ陥落後のBETAの追撃が非常に楽になる訳だ。
……まぁ、基本的に追撃はメギロートやイルメヤのような無人機、あるいは量産型Wのシャドウがやるんだが。
それでも、敵の数が少なければ少ない程いいのは事実な訳だ。
そう考えればこの状態はそれ程悪い訳じゃないし、何より時間を掛ければ戦力が増えるのは向こうだけではない。
『悪いな、遅れてしまったよ』
『うわっ、何だよこの数』
『狙撃云々って感じじゃ
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