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ドリトル先生と学園の動物達
第八幕その二
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「それでしたら」
「その人を探すことは容易ですね」
「インドからの方を調べていけば」
 それで、というのです。
「わかります」
「それでなのですが」
 先生はここで言うのでした。
「この学園にインドから来られている方は」
「学生の方が一番多いですが」
「教員、職員の方もですね」
「おられます」
 そうした人もというのです」
「この学園には」
「左様ですね」
「はい、そしてその総数は」
 学園内のインド人の数はといいますと。
「あまり多くはないです」
「そうですか」
「はい、一番多いのはアメリカからの方で」 
 つまりアメリカ人です。
「次に中国からの方、そしてそれから台湾に東南アジア諸国にオーストラリア、ニュージーランド、ロシで」
「アジア系の国の方が多いのですね」
「中南米諸国からの方も多いです」
 そちらの国々からの人もというのです。
「八条学園は外国からの方も多いですが」
「全体の中でもですね」
「三割、いえ三割五分はです」
 日本以外の国の人だというのです。
「それから欧州各国となり」
「インドからの方は」
「実はあまりおられません」
「それは八条グループの活動と関係がありますね」
「どうしてもそうなりますね」
「八条グループは欧州にも進出していますが」
「基盤はあくまでアジア太平洋にあります」
 そこに八条グループの活動の重心があるのです。
「日本が拠点ですし」
「では僕は少数派ですか」
「イギリスからの方も確かにおられますが」
「そういえばあまりイギリス人がいません」
「そうなりますね」
 日笠さんもこのことを否定しませんでした。
「どうしても」
「そしてインドからの方も」
「学園内ではあまりおられません」
 いることはいるにしてもです。
「ですからどの方か確かめることは」
「容易ですね」
「これが本当にアメリカ人や中国人ですと少し骨が折れたかも知れません」
 学園内に結構多いからです。
「しかしインド人なら」
「それならですね」
「そうです、すぐに調べましょう」
「それでは」
 こうしてでした、すぐにです。
 日笠さんはその人が誰なのかを調べることにしました、その調べ方はといいますと。
「ここは人事部にお願いしましょうか」
「そちらにですか」
「人事部は学園内の全ての教師、職員、生徒を把握しています」
 その全てをです。
「ですからそこにお願いすれば」
「そうですか、それでは」
「インドからの方でしかも若い女性ならです」
「すぐにですね」
「見付かると思います」
「ではここまでくれば」
「はい、この人がどの人かわかります」
 それこそすぐにというのです。
「後は安心していいです」
「それでは後は」
「はい、
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