四十六話:開戦&開戦
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うにフンと鼻を鳴らし。自らの匣であるベスターを呼び出した。
「お友達がいなけりゃ何も出来ねえ負け犬がクーデターなんざ笑えるな」
「我々を侮辱するとは許しませんよ! 下等な人間風情が!」
「貴様! ボスに無礼な口を!」
イッセーの言葉に激高したカテレアが見下したような発言をするのをレヴィが我慢できずにカテレアを殺そうと前に出るがイッセーはそれを腕で制す。そしてあざ笑うような顔を浮かべながら再びカテレアに話しかける。
「その下等な人間風情に今から殺されるてめえはなんだ? ドカスか、いや、ゴミ以下の存在か」
「貴様っ!」
「そもそも、あの甘ったれた魔王共のお情けで生きている様な負け犬どもが上に立とうなんざ考えるんじゃねえよ。カス共は黙って従ってりゃいい。従わねえカス共は―――カッ消えろ!」
その言葉を引き金にしてヴァリアー幹部たちが次々に匣を開匣していく。
そして全員の匣がベスターを中心に共鳴するかのように光始める。これは高度な知能を持つアニマル匣にのみ出来る連携『匣間コンビネーションシステム』だ。雨、嵐、雷、晴の炎がベスターに溜められていく。
そして晴れの炎によりそれらの炎が増幅しさらに威力を高めていく本来であれば互いに打ち消し合う特性もあるのだが大空の特性である調和により絶妙な状態で力を上げている。それを見たカテレアは蛇を使い魔王クラスにまで引き上げた強力な魔力でイッセー達を消し飛ばそうとする。
が、イッセーはそれを鼻で笑うだけである。
「魔王クラスの力を受けてみなさい!」
「笑止……やれ、ベスター」
「GAU」
カテレアの飛ばす強大な魔力弾を前にしてベスターは今まで蓄えていた力を咆哮として一気に放射する。
『X・VARIAN・ROAR!』
五種類の炎を纏った咆哮は、カテレアの魔力弾を一瞬にして呑み込み、すぐに驚愕の表情を浮かべるカテレア本人も消し飛ばし、そのままの勢いで会議室ひいては咆哮の前にあるもの全てを破壊しつくして校舎をボロボロにしてからようやくその威力をおさめた。
イッセーはそんな様子に満足し、幾分かのストレスは発散できたと思い満足げに笑った―――
その瞬間後ろからとてつもなく冷たい声が聞こえてきた。
「こんなに校舎をボロボロにして……駒王学園の校舎を破壊した罪は重いよ。
いくらイッセー君でもタダじゃ許せないわ」
「イ、イリナ……か?」
ギギギとまるでブリキ人形の様に後ろを振り向くイッセーの顔は引きつっており、イリナの恐ろしさを十二分に理解しているスクアーロは顔面蒼白で振り
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