第16話 念動力者、魑魅魍魎の主に告げる
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風に畏れおののけ”!!」
「こっちだって負けないよ!!念動ゥゥゥゥゥゥゥッッッッ!!」
「お、おい待て手前ら!こんな所で暴れようとするんじゃねえ!!」
氷麗が呪文を唱え、カナが技を発動させようと力を溜め込む。リクオは何とか2人を止めようとするが最早この“女の戦い”を止めることは出来なかった。
そして・・・
「 呪いの吹雪! “風声鶴麗”!! 」
「“暴風の鉄槌”!!」
氷麗の猛吹雪とカナの突風がぶつかり合った!力は互角だったせいか氷麗とカナの周りは氷の塵がそよ風によって美しく舞っていた
「へえ…それが貴女の能力なんですね家長さん。あの“陰陽師娘”とは違った能力ですね。『超能力なんて大した事ない』って嘗めていたけど、なるほど…本気でいかないとダメだということはよくわかったわ……」
「及川さんこそ…貴女と戦うのは初めてだけど、私も『念動力者の大能力者になった今なら妖怪に勝てる』って心のどこかで思ってた。でもそれは大きな間違いだったね…ここからは私も本気でいくよ!」
互いの実力を再認識した氷麗とカナは今度こそ本気でぶつかり合おうとした次の瞬間…!
「やめねぇかっっっ!!!」
「「っっ!!??」」
リクオの克に動きを止めた2人だった
「カナちゃんに氷麗…この学園都市で暴れたら風紀委員ってえのに目を付けられるんじゃねえのか?」
「「あ………」」
そしてリクオの指摘にようやく気付いた2人は
「「ごめんなさい…」」
2人同時に綺麗に頭を下げるのだった
「たくっ…せっかくの再会なんだからもっと静かに出来ねえのかテメエ等は…」
たくっとリクオは悪態をつくが久しぶりにカナと話せたおかげかやっと自分らしさを感じたのだった。そこへリクオの懐から携帯の着信音が鳴り響き、それを取り出すと鴉天狗からの電話だった
「おうカラス。どうしたんだ?」
『………………』
「何かあったのか?」
『………………』
「ああ…ああ…わかった。すぐに行く」
そう言ってリクオは電話を切り、カナと氷麗に向き直った
「2人とも、そろそろさっきの病室に帰るぞ」
「え?」
「何かあったのですか?」
「ああ、なんでも親父の古い友人がいるらしくてな。俺達奴良組に伝えたいことがあるらしい。だから急いで戻るぞ」
そう言ったリクオはカナを抱き上げ、そのまま先程まで大人しくしていた下部妖怪“ヘビニョロ”の頭の上に乗った。ちなみに氷麗は自分の後ろに乗せて先程の病院まで空高く
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