暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士
第19話 =共鳴=
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の生えたような小さなゴーレムに狙いを定める。

「せぃ!やぁ!!」

「だりゃあ!!」

サチが棍で打ち上げ俺が大剣で斬る。これだけだとスイッチと変わらないが共鳴術技の真価はここからだ。

「リクヤ、合わせて!」

「もちろん!」

「「轟覇転武踊!!」」

サチが放とうとしていた棍術のソードスキル『旋風』。この技は棍を中心に自分が回り連撃を与えるというもの。
それに俺が放とうとした『旋桜花』。
その二つが重なり新たなソードスキルとして棍と大剣が水色に光り
『旋風』、『旋桜花』の数倍の回転力で相手を吹き飛ばしながら棍、大剣で攻撃する。
共鳴のおかげで互いが使おうとしたソードスキルがわかるのでこういった高度な連携も可能になるんだと思う。
それでも一応はシステム上の技なので当てはまらない組み合わせのときはどちらも不発になるわけだが。

「チッ…やっぱり堅いな…」

でもさすがに石で出来たゴーレム。最前線でもあるからそう易々と倒せる相手でもない。
このデスゲームの基本戦闘は「ヒットアンドアウェイ」なので俺たちもそれに習い一旦引く。
たまには「ヒットアンドヒット」とかいう黒い剣士も存在するが…

「せやぁあ!!」

「そこぉ!!」

殴ってこようとする腕を大剣で弾き間髪いれずサチの棍攻撃が炸裂する。
こういった石系のモンスターは斬撃系武器よりも打撃系武器のほうが有利なのだ。
それなら共鳴相手変更すればいいんじゃないかって話なんだけどここでもう1つのデメリットが発生する。

『共鳴した互いのプレイヤーは解いたその後数分間は誰とも共鳴が出来ない』というものだ。
それもあるので簡単に解けるものでもないし、練習なのでこれもちょうどいい気がする。

「ついてこいよ、サチ!」

「わかってるって!」

「「…衝破、十文字!!」」

片手剣の基本ソードスキル『ヴォーパルストライク』によく似た技『瞬迅剣』と俺がレクチャーしサチが覚えた技『瞬迅爪』が同時発動し、
前方から後方へ十字の攻撃を与える。

テイルズというものを知っているのがSAO内で俺意外にいまだに見たことがない(ユカは俺が話していたのを知っていたようだけど)のでたまにそのゲーム内の技を教えたりしている。
棍を使うキャラクターは俺の記憶内で1人しかいないはずなので簡単なのだがシリカのようなダガー使いは結構いて意外と教えにくい。
普通の人がこれを使えれば戦い方のバリエーションが増えるから結構有利になるしってことでなかなか話せないという俺のストレスも発散している。

攻撃を当てられたゴーレムは破裂音と共にポリゴンを散らせその場から消えた。

「ボス戦だとまだまだ実用向きじゃないかな…」

「そう…だね…ちょっと厳しいか
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