第4章 戦争と平和
第35話 カットバックドロップターン
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ふりと踊る。
さすがに、本当に変身はしない。というよりも、この姿が既に騎士甲冑だったりする。
エルシニアクロイツは元となったロード・ディアーチェの所持デバイスの名前だ。
シュベルトクロイツを2Pカラーにしただけである。
この踊りはなんたらカードを通じて知り合った少女のあざとさを見習ったものだ。
ステップ、ステップ、ここで――。
「カットバックドロップターン!」
おおおおおー! とどよめきがおこる。
きれいにターンを決めると、客席に身をよじり、決め台詞を放つ。
「みなぎるぞパワァー! あふれるぞ魔力ッ! ふるえるほど暗黒ゥゥッッ!!」
フッ、決まった。今のボクは超絶かっこいいだろう。
ザフィーラ撮影できている? と、当然です主。よしよし。
「司会の匙です。え、えーっと、素晴らしい変身シーンでしたね」
「中二病? いやまあ、俺も人のこといえないか。うーん、八神さんの胸には食指が動かないのに、ディアーチェちゃんは、こうおっぱい分を感じるなあ。ちょっと偽物っぽい感じはするけれど、八神さんほどじゃないね」
「ちょっと、何言っているの一誠。ま、変身というより曲芸ね」
「……かっこいい」
「お兄様!?」
ボクの変身シーンがいろいろと論評されている。
というか、すごいな兵藤一誠。胸で大人モードの変身魔法を見破るとは。
観客席の様子をみると、呆気にとられているようだ。
ふふふ、ボクのかっこよさにハートを打ち抜かれたのだろうか。
まったく罪な女だな。
「では続きましては、レヴィアたんのアピールタイムです」
◆
ウフフ、私のアピールタイムは完璧ね☆
ちっちゃくなったはやてちゃんには驚いたけれど、ネタキャラは流行らないのよ(^^)/
親戚のロード・ディアーチェちゃん? って名乗っているけれど、変身魔法みたい。リインフォースちゃんがこっそり教えてくれたの。
私にすら見破られない高度な変身魔法なんて、すごいわ☆
かわいらしい踊りだったけれど、ちょっと前衛的すぎるわね(´・ω・`)
結局最後に勝のは正統派魔法少女と決まっているの。
はやてちゃん、まだまだ甘いわね(^_-)-☆
「おおっと、レヴィアたんの変身ポーズに会場は大盛り上がりだ」
「……こんなんがトップだなんて、冥界は大丈夫なのか? かわいいのには同意」
「ソーナに心底同情するわ」
「レヴィアたん、さすがプロの貫録だな」
サーゼクスちゃんの言う通り。
冥界の看板魔法少女番組を背負って立つ私が、そう簡単に負けるわけにはいかないのよね( `―´)ノ
「では、トークに移りましょう。まずは、レヴィア
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