マブラヴ
0904話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ながら進んでいくと、再びホールへと続く出入り口を見つける。
とは言っても、今度は先程とは違って中は静かなものだ。まだ誰も突入していないらしい。……そう考えながらそっとホールの中を覗くと、そこにあったのは無数のBETAの死体。
要撃級、突撃級、戦車級、闘士級、兵士級。更には要塞級の姿まである。
「誰かが通った後か」
目の前に広がる光景自体は別に不思議でも何でもない。確かに俺が突入したゲートはモニュメント近くにあったものだが、それだって1つや2つという訳じゃないし、何よりもドリフト内部は幾つも分かれ道があり、ホールも先程シャドウやメギロートと遭遇した時のように幾つものドリフトの出入り口があるのだから。
それを思えば、俺よりも先にここに到着した相手がいてもおかしくはない訳だ。
「……全滅しているな」
一応念の為にと確認し、ホールの中に生きているBETAが1匹もいない事を確認してから、次にどこの穴に飛び込むが迷う。
ここは比較的大きいホールらしく、ざっと見てもドリフトに続く穴は10以上もの数がある。となると、自然とここで選んだ道は先にここを通り過ぎていった者達を追い越す可能性が高い場所を選びたい。
そんな風に考えつつ、そもそもどこを選んだら正解なのかを迷っていると、不意に何かが近づいてくる音が聞こえてくる。
この音は……BETAじゃないな。
俺の予想は正しく、数秒後にドリフトに続いている穴から姿を現したのは戦闘機。……否、戦闘機に見える機体。即ち、VF-25だ。
『アクセルか? 随分と遅い到着だな』
『まぁ、そう言う俺達もここに戻ってきたんだけど』
オズマの言葉にミハエルがそう返す。
なるほど、この状況を作り出したのはスカル小隊だった訳か。
「戻ってきた?」
『ん? ああ。この先は行き止まりだったんだよ。お前から報告のあった母艦級とか言うのが、サボってるのかもな』
冗談のような口調で告げてくるオズマだったが、さすがにそれは無いだろう。
ここがフェイズ2とかならあるかもしれないが。
「まぁ、理由はともかくお前達がやって来た先が行き止まりだってのは分かった。じゃあお前達が最初にこのホールに入ってきたのは?」
『ここだ』
オズマ機から送られてくるデータ。
となると、俺がやってきた場所と、オズマ達が入って来た場所、行き止まりの場所以外のドリフトだな。
「どうする? 一緒に行くか?」
一応そう尋ねてみるが、戻ってきたのは予想通り首を横に振った否定だった。
『いや、これだけ出入り口が幾つもあるんだ。アクセルと俺達が固まって動くのは効率が悪い。……まぁ、それが出来るのもアクセルの戦力が桁違いだからなんだけどな』
『確かに。正直、アクセルの機体の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ