第八十三話 再会そして制裁
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ました!!]
ヴァンデモンに飛びかかろうとした子供達の前に、仲間を連れたイビルモンが立ちはだかった。
子供達はたたらを踏み、彼らを睨み付ける。
そうこうする内、ヴァンデモンを乗せた馬車はゲートの中へ発進してしまった。
賢「懲りずにまたやる気か!?」
イビルモン[先生、お願いします!!]
?[おうよっ!!]
イビルモンに請われてヌメモンやベジーモンの群れの中から1歩踏み出したのは、ヒゲを生やしサングラスを掛けたどこかのオヤジのようなデジモンだった。
ワームモン[ナニモン?]
ナニモン[ここから先は、通さんぞ!!]
ナニモンはぐっと足を踏ん張り、叫ぶ。
大輔「邪魔するな!!」
ナニモン[野郎共、かかれーっ!!]
【おう!!】
ブイモン[ブイモン進化!エクスブイモン!!]
ワームモン[ワームモン進化!スティングモン!!]
フレイモン[フレイモン進化!アグニモン!!]
ツカイモン[ツカイモン進化!ウィザーモン!!]
4体が成熟期へと進化するとヌメモン達は明らかに怯みを見せた。
彼らは元々報酬の食事に釣られてきただけの、ヴァンデモンに義理があるわけでもない奴らである。
たちまち蜘蛛の子を散らすように逃げ出してしまった。
ナニモン[お、おい、お前達!!敵前逃亡は重罪だぞーっ!!]
ナニモンが怒声を飛ばしても、彼らは戻っては来なかった。
入隊試験と称して散々扱かれ、おまけに食事も与えられなかったのだから当たり前と言えば当たり前だ。
1人ぽつんと残されたナニモンは、無言で見下ろしてくるエクスブイモン達を見上げ、2秒後、情けないことに白旗を振った。
ナニモン[降参、降参しますっ!!]
イビルモン[先生、それはない!!]
イビルモンが悲鳴を上げるが、ナニモンは彼を振り返って熱く語り始めた。
ナニモン[黙れ!!戦場ではな、タフでなければ生きていけない!!だがタフなだけでも生きていけない!!逃げるが勝ちとも言うだろうが、なぁ!?]
大輔「とっとと消えろ!!」
長い主張を大輔に切り捨てられたナニモン。
ナニモン[お邪魔しましたーっ!!!!]
言葉と己の排泄物をイビルモンの頭上に残し、ヌメモン達を追って逃げて行ったのだった。
ルカ「で?どうする気ですか?」
こうして、残されたのはイビルモン1匹だけとなった。
頭上にナニモンのアレを載せたまま、イビルモンはピョンピョンと飛び跳ねる。
イビルモン[ず、ずるいぞ!1対4じゃないか!!]
アリシア「ねえ、こんな奴、早くやっつけて先に進もうよ!!」
イビルモン[お、お前ごときに言われるなんて……ちくしょう、もうこうなりゃ自棄だ!!ナイトメアショック!
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