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リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
第八十三話 再会そして制裁
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備に気をつけつつ、中に入っていく。






























ヴァンデモン[イビルモン。兵達の準備はどうだ?]

イビルモン[えっと…大丈夫です。多分]

?[ふん。笑わせるな]

イビルモン[ストラビモン!!]

向こうから狼のような半獣人のデジモンが現れた。

ストラビモン[あんな何の役にも立たないような奴ばかり集めて、2軍でも作る気か?]

イビルモン[この…言わせておけば…!!]

ストラビモン[ほう?やるか?]

ストラビモンが爪を光らせる。

ヴァンデモン[止せ、それよりストラビモン、使える奴らを探せたか?]

ストラビモン[はい。命令通り、各地を回り、自他共に認める完全体の猛者共を連れて来ました。]

ヴァンデモン[楽しみにしているぞ…フフフ…]






























城に侵入した子供達は城内の異様さに、皆戸惑いを隠すことが出来なかった。
空間がねじ曲がり、重力がばらばらの方向に働いている。
どちらが上か下かも定かではない。
まるで騙し絵が立体化したかのようだった。
ヴァンデモンの力が、より一層強く働いているせいかもしれない。
ゲートが存在する場所に向かうヴァンデモンの兵隊を見かけたので、こっそりとその後を尾けることにした。






























階段を上ったり下りたりした末に辿り着いたのは、城の中でも一際薄暗い地下の部屋だった。
暗くてよく見えないがかなり広く、壁際に置かれてある竜の石像が睨みをきかせている。
ゲートは今まさに開きかけている所であった。
ギリギリ間に合わなかったか。
集まったヴァンデモンの手下が、次々とゲートの向こうに消えていく。
ゲートを開いたヴァンデモンもまた、移動手段である馬車に乗り込もうとしている。
せめて奴だけは食い止める。
子供達は階段を駆け下りた。

大輔「待て、そうはさせないぞ!!」

大輔の声にヴァンデモンは振り向き、やれやれと言わんばかりにつぶやいた。

ヴァンデモン[ようやく来たか。だが遅すぎたな、この歴史的瞬間をよく見ておけ!!]

大輔「ふざけるな!!」

ヴァンデモン[生憎、今の私にはお前達の相手をしている暇はない。イビルモン!!」

イビルモン[はい!!]

名を呼ばれたイビルモンが、途端にかしこまって頭を垂れる。

ヴァンデモン[構ってやれ]

ヴァンデモンは冷酷に言い放った。

イビルモン[畏まり
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