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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第四十五話 管理局特別会議『魔術師 衛宮士郎について』
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リア。

 だがこれで安心は出来ない。

 とりあえずはテスタロッサ親子を通してだが、接点を潰せば魔術の技術は永遠にわからなくなる危険は冒せないという判断になっため、現状維持となってはいる。
 だが現状維持とはいえ現在管理局内でもっとも注目を集めている管理外世界なのは間違いない。

 その他の問題もある。

「海鳴市に張られている結界については?」
「海鳴に張られている結界自体はただの感知結界。
 といってもこの情報自体がフェイト・テスタロッサと使い魔アルフが衛宮士郎から聞いた情報だからどこまで信用できるか」
「術式は当然のようにミッド式でもないので解析は不能。
 結界の維持についても霊脈とかいう、その土地に宿る魔力を使用してるみたいで、クロノ曰く消すなら土地ごと吹き飛ばすしか現状思いつかないと」
「……厄介極まりないな」

 ジュエルシード事件の少し前からあの子の監視を警戒して中断していたが、海鳴に張られている結界の存在があるのでいまだに再開できていない。
 もしかすれば海鳴の結界は無視できるものかもしれないが衛宮士郎が表舞台に現れたのがあの子の監視を中断した時とほぼ重なるのだ。
 そのため何らかの方法で海鳴に入った場合衛宮士郎に感知されるのか判断できない。
 クロノ達なら知っているかもしれないが、そんな事を尋ねれば逆に怪しまれる。

 そして万が一にでも海鳴に侵入したのが衛宮士郎に知られて戦闘になればリーゼ達がただでは済まない。
 クロノとの模擬戦など記録されていた戦闘映像や次元震の影響ということで存在しないとされた映像など確認できるモノは全て確認した。
 だが正直得体が知れない上、まだ実力を隠している可能性が高いだろうというのが感想だ。
 とはいえ

「アリア、ロッテ、少々危険だが海鳴市に隣接する街から魔法を使わずに海鳴市に入ってみてくれるか。
 時期的に考えて闇の書が目覚めてもおかしくない。
 多少危険でも海鳴に入る必要がある」
「はい。父さま」
「うん。父さま」

 私はあきらめるわけにはいかない。

 なんとしてもこの計画を成功させねばならないのだ。
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