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英雄は誰がために立つ
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っておこうかと考えた一誠。

 「正た『おっぱいよぉー!おっぱいよぉー!おっぱいよぉー!おっぱいよぉー!――――』うおっ!なんだぁ!?」

 喋りかけた瞬間、一誠の制服のポケットから携帯のモーニングコールの様な着信が鳴った。
 それと同時に、アザゼルの背筋に悪寒が走った。

 「っ!!」
 「って!もしもし?」

 慌てて一誠は電話に出る。因みに出るまで鳴り響いていた。

 『私だ兵藤一誠、幻想殺しだ。すまないが君らの前に御茶目にしては遣り過ぎな不審人物にも聞こえるよう、スピーカーにしてくれると助かる』
 「え?あっ!は、はい!」

 ポチッ。

 『ズムズムイヤ〜ン』

 そんな音が鳴った。

 「あっ、ヤベ!切り返すんの忘れてた!」
 「兵藤一誠、君と言う男は――――」
 「セクハラ過ぎです。先輩・・・」
 「イッセーさん・・・」
 「兵藤・・・・・・流石にそれは無いだろう?」
 「ぅぅ?」
 『――――何だ今の音は?』

 各々が一誠に何とも言えない目線で、それぞれの感想を言う。
 アザゼルは今も直背筋に悪寒が走りっぱなしの上、汗まで書いて来ているにも拘らず、イマイチ緊張感を取れずにいた。

 『・・・・・・まぁ、いい。仕切り直るが、これは如何いう御積りか?総督殿』
 「っ、お前さんはもしかして、ヴァ―リの奴が言っていた『幻想殺し』か?」

 確認の意味で問う、アザゼル。

 『ええ、そうです。電話越しで大変失礼かともお思いましたが、茶目っ気にしてはオイタが過ぎるアザゼル総督殿の行為に比べれば可愛いモノでしょう?』
 「クク、言ってくれやがる・・・が、お前さん、今何してる?」

 皮肉を織り交ぜながらお互いに話すも、ある直感をもって電話越しの士郎に話しかけるアザゼル。

 『ある地点にて、とある人物に対して何時でも狙撃できる体制で構えています。そのとある人物は越権行為も何のその、やりたい放題と小耳に挟みましたので一つ忠告の意味で釘を刺しておこうかと』
 「ほ、ほぉ、それでもう一つ聞きてぇんだが、狙撃したらそいつは如何なる?」
 『遅いか速いかの差でしかありませんが、消えさるでしょうね。文字通り』

 冷淡な声が一誠の電話から出る。
 それに対して、未だに冷や汗が止まらずにいるアザゼル。

 「な、なるほど。だけどそんな事をこの人間界でやったらまずいんじゃねえか?陰謀説とかよ」
 『そうですね。しかしその人物は、同胞の良からぬ企みに薄々気づいていただろうにも拘らず、見逃したり今回のように自由闊歩にし過ぎてる点を考慮して、その部下に問い詰めれば何とかなるかと』
 「そこで部下に行くのかよ!ってか、脅し――――いや、挑発にしては過ぎるんじゃねぇか?」
 『
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