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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第四十四話 想い
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ろんな人にご迷惑をおかけするんやないん?」
「それは……その通りです」
「ならあかん。
それに蒐集をせんでもシグナム達は大丈夫なんやろ」
「それはそうですが、私達は闇の書の守護騎士です。
蒐集を行い、主を守るのが役目」
「それでもや。蒐集はあかん。
シグナム達はここで私と一緒に暮らしてくれればそれでええから」
というものだった。
まさか蒐集を望まない主が現れるとは思ってもいなかったというのが本音。
そしてまるで家族のように接してくださる主はやて。
「どうしたのシグナム? やけに難しい顔をしてるけど」
「いや、主はやての言葉を思い出していた」
私の言葉に納得したように頷くシャマル。
「アレは驚いたわよね」
「ああ。シャマルはどう思う?」
「私は……はやてちゃんが望まないんだったらそれでいいと思うわ。
はやてちゃんがただ平穏に暮らしたいというなら私たちはそれを守るだけでしょう」
今まで見た事もないうれしそうなシャマルの表情。
シャマルの言う事はもっともだ。
私がくよくよ考えても仕方がない。
その時『コンコン』と窓がノックされた。
だが其処には人影はない。
「シャマル」
「ええ」
レヴァンティンを右手に握り、警戒しながら窓に近づく。
その後ろでシャマルがいつでも動けるように構えている。
そして窓の外を見ると鋼の鳥が窓の周りを飛んでいた。
私が窓に近づくと下に降り、こちらをじっと見ていた。
これが士郎の使いか?
窓を開けて、鋼の鳥に近づく。
すると
「使いを出すのが遅くなってすまない」
鋼の鳥が声を発した。
予想外の事に驚くが、声は多少かすれているが聞き覚えのあるモノ。
「衛宮か」
「ああ、これが家まで案内するからついて来てくれ」
「わかった。玄関に回るから待っていてくれ」
鳥は頷き、玄関の方に向かう。
それを見届けて、窓を閉める。
「シグナム?」
「安心しろ。衛宮からの伝書……だ」
伝書鳩と伝えようと思ったがどう見ても鳩には見えない。
いやそもそも鳥の形はしているが生きているようには見えない。
鳥が人間の言葉を発するはずもない。
これも衛宮の魔術の一種か。
「シャマル、出れるか?」
「ええ。大丈夫」
シャマルが頷いたのを確認し
(ヴィータ、ザフィーラ、衛宮の使いが来た。
これからシャマルと衛宮の所に行ってくる。
主はやてを頼んだぞ)
(おうよ。任せとけ)
(心得ている)
思念通話でヴィータとザフィーラにも家を出る事を伝える。
そして、シャマルと共に玄関を開けると先ほどの鋼の鳥が塀に
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