暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第四十三話 穏やかな翠屋
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ん。
士郎君は?」
「俺は」
「シロ君はカウンターを頼むな。
テーブルは美由希にさせるから」
「ありがとうございます」
というわけでなのはは翠屋のエプロンを外して、アリサとすずかと一緒にカウンターに座り、俺はカウンターのみの担当として少しのんびりする。
二人の習い事の話を聞きながらのんびりと過ごしていると、どういうわけか俺の恰好の話になった。
なんでも
「少年執事のいる店っていう事で口コミで話題になってるのよ」
「うん。お姉ちゃんも大学で話題になってるって言っていた」
とのことらしい。
だが話題になるというのも俺の執事服の恰好が翠屋で一人だけというの関係しているのだとおもう。
翠屋の制服というのは白のワイシャツに男性がズボン、女性はロングスカートに翠屋印のエプロンという落ち着いたものである。
その中で一人だけ執事服を着ているのだから当然目立つ。
初めは驚くお客さんが多かったが常連さんにも顔を覚えてもらい、最近ではそんなに驚かれる事もなくなってきているのだが。
「すごいね」
「あまりうれしくない話題の広がり方ではあるが、どうせならなのはや美由希さん達もエプロンじゃなくてメイド服でも着れば、俺だけが目立つ事もないんだが」
まあ、さすがにそうなると色々話題を呼んで騒がしくなるかもしれないが。
だが
「それはいいわね」
「桃子さん」
「お母さん」
追加のケーキを持ってきた桃子さんに話を聞かれていた。
いや、それ以前にいいってどういう……
「あんまり派手なのはだめだけど、ファリンちゃん達が来ている服ぐらいならいいかもしれないわね」
「お母さん!?」
急に現実味を帯びてきた話になのはが焦る。
さすがにメイド服は着たくないのか俺達に視線を向けるが
「雇い主の方針に口を出すわけにもいかないだろ」
「私としてはなのはのメイド姿見てみたいし」
「うん。私も」
「そんな〜」
俺達の言葉に項垂れていた。
ちなみになのはや美由希さんをはじめとする女性従業員のメイド服については試用してみて決めるとは桃子さんの言葉である。
そして、俺は夕方まで翠屋でバイトして、そのまま夕飯をごちそうになり、なのはの夜の飛行訓練を見て帰宅する。
しかし最近の翠屋の夕方までのバイトの際には毎度夕飯を御馳走になっているのはどうにかならないのだろうか。
夕飯の準備の際に桃子さんの技術を見る事も出来るしありがたいのだが申し訳ない。
もっとも桃子さんに勝てるはずがないので最近はあきらめ始めているのが現状だったりするのだが……俺が桃子さんに勝てる日は……来る気がしないな。
そんな事に内心ため息を吐きつつ、シグナム達を俺の家
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