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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第四十三話 穏やかな翠屋
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、そのまま実戦に参加したのだから時間が足りなかったのだ。
特にフェイトと出会ってからはそれが顕著となる。
フェイトと出会ってからは砲撃だけでは勝つのが難しい事もあり、新たな魔法の習得が主になっていたのだ。
ユーノ曰く
「短期間でなのはの戦術幅の向上が最優先だったから」
とのこと。
基礎的な訓練がなくともレイジングハートという優秀な相棒となのは自身の膨大な魔力と才能により、魔法の使用自体には何の支障もないのだからある意味すごい事でもある。
まあ、魔術で基礎的な訓練も何もせずいきなり複雑な魔術など実践しようものなら命がいくつあっても足りないだろうが
そういうこともあり、なのはの魔法に関して基礎からやり直しているのだ。
今現在は魔力の効率的な運用のためにデバイスを使用しない状態での魔力のコントロール技能向上。
それと戦いにおいて有効である誘導弾のコントロール向上と飛行の訓練が主体になっている。
「じゃあ、今日はよろしくお願いします」
「ああ、こちらこそ」
二人で挨拶をかわして注文票を持ち、動き始める。
人が増えてくるなか、注文待ちの人を見逃さないように、誰かにフォローの必要がないか周囲に視線を配りながら注文を受け、配膳をして、会計をして、片づける。
「士郎君、ケーキ追加するからフルーツのカットと生クリームお願いしていい?」
「はい。かしこまりました」
そうしているうちにケーキの追加のために桃子さんのフォローに入りつつ、片手間でカウンター席のお客さんのコーヒーや紅茶を淹れる。
そんな事をしているとピークも過ぎ、徐々に客足が落ち着いて来る。
まだお茶をしにくるお客さんやケーキを買いに来るお客さんはいるが、一息つく余裕は出てきている。
「シロ君、そろそろ休憩に入ったらどうだい?」
「そうですね。でもその前にお客さんです」
「こんにちは」
「お邪魔します」
俺が店の扉に視線を向けると同時に入ってくる二人の少女。
「いらっしゃい。アリサちゃん、すずかちゃん」
「いらっしゃい」
アリサとすずかを出迎える士郎さんと俺。
「今、席空いてますか?」
「カウンターでよければ、お嬢様」
すずかの言葉に月村家の時のような言葉で答える俺。
それに二人は微笑しながら
「ならカウンターで」
「そうね」
カウンターに腰掛ける二人。
ふむ。丁度いいか。
「なのは、休憩にはいっていいぞ」
「は〜い。あ、アリサちゃん、すずかちゃん」
俺の呼びかけにバックヤードから出てくるなのはは二人の姿を見つけてうれしそうにする。
「アリサちゃんとすずかちゃんと一緒にお茶にすればいいぞ」
「ありがとう、お父さ
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