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とにかく集めて
第五章
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きまで仕事もしてたしね」
「だからな、金はあるんだよ」
「それでなのね」
「家位買えるさ」
 それ位の蓄えは既にあるというのだ。
「安心しろよ、それ位は」
「そうなの」
「御前だって金はあるだろ」
「国でも有名な薬剤師よ、これでも」
 これがアンナの返答だった。
「お薬の依頼が尽きないから」
「じゃあお互い仕事には困ってないし」
「一緒に住む家は買えるさ」
「それじゃあ」
「一緒に住むんだな」
「もう答えたから言わないわ」
 アンナは口を尖らせてゲルマンに答えた、その顔は今も真っ赤だった。
「もうね」
「そうか、じゃあな」
「これからそのお家選ぼうね」
 二人で、とも言ったアンナだった。今の二人はそうしてだった。薬を置いたままそのうえで話をするのだった。


とにかく集めて   完


                          2014・10・20
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