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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第四十一話 信用で誤魔化せる事もある ★
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翌朝、八神さんが眼を覚ましたのだが、其処からが大変だった。
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「はやてちゃん、この人たち誰なの?
いまいち言ってる事があやしいんだけど」
「えっと……その……」
石田先生にそんな質問をされて返答に困っている八神さん。
無理もないと思う。
なにせ八神さんから見れば、名前も知らない女性二人と男性一人、自分と同い年ぐらいの男の子、さらに自分より年下に見える少女が一人がベットの傍で眼を覚ますのを待っていたのだ。
そして石田先生が怪しむのも無理はない。
その原因が俺達に対する質問の受け答えなのだが、このやり取りで怪しむなという方が無理だ。
昨晩、俺達が八神さんを病院に運び込んだ後、質問されるのは当然の流れであった。
特に八神さんの担当医である石田先生にとっては気になるところだろう。
ちなみに俺の事は
「八神はやてさんを運んでいる彼らに病院の場所を聞かれたので案内しただけです」
という事で偶然道で出会った子供という事にした。
もっとも時間が夜中であり、そんな時間に小学生が出歩いている事自体を怪しまれたのは諦める。
問題は彼女達、本人達曰く八神はやてを守る守護騎士たちである。
「で貴方達ははやてちゃんとどういう関係?」
「我らは守護騎」
「ごほんっ!! 八神さんの親戚で訪ねてきたらしいんですが」
ポニーテールにした女性の言葉を遮るように咳払いをして話を捏造する。
彼女が俺を軽く睨むが
「そうですよね?」
それを無視して頷くように眼で合図する。
それに一番最初に反応してくれたのはショートヘアーの女性。
「は、はい。実はそうなんですよ」
「はやてちゃんの親戚?
聞いた事もないのだけど」
そりゃ嘘だから聞いた事もないでしょう。
とにもかくにも話ははやてが眼を覚ましてからということで
「と、ともかく詳しい事はね」
「は、はい。あるじゃなくてはやてちゃんが眼を覚ましたら説明しますので」
と誤魔化せたかも怪しい会話でその場を凌いだのだ。
当然医師の方々から見れば怪しい人物達と八神さんを放置するわけにもいかなかったのか交代で医師が部屋に同席していた。
まあ、こんな受け答えで信用を得る事が出来るとは微塵も思ってもいないが
そのあと八神さんが目覚めるまでの間に
「飲み物を買ってきますよ」
という言葉と共に眼で合図し
「なら私も」
「ああ、付き合おう」
病院の廊下をショートヘアーの女性とポニーテールの女性と共に歩きながら話しをする。
「はあ、いくつか注意しておく事があるから部屋にいる彼女と彼にも伝えておいてもらいたいんだが、念話の類は使えるよな
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