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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第四十話 目覚めの時
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鍛えられた体。
「む」
その者達が進もうとする道に降り立つ。
その距離二十メートル。
遠距離戦の間合いにしては近すぎるし、近距離戦の間合いにしては一歩では踏み込みきれない位置。
向こうもこちらを警戒して動かないのでゆっくりと口を開く。
「その子をどうするつもりだ?」
「……」
「答える気はない……か。
なら質問を変えよう。貴様ら一般人ではないようだが何者だ?」
「……」
その質問にも答えず、髪をポニーテールにした女性が半歩踏み出す。
「だんまりか。
人形では無いのだから何とか言ったらどうだ?」
「……答える必要がないと思いますけど」
さすがに人形という言葉が気に入らなかったのかショートヘアーの金髪の女性が初めて言葉を紡いだ。
そして、ポニーテールにした女性は首にかかるペンダントを握るとペンダントは一振りの剣になる。
「なに?」
月の光を反射する業物と思える剣。
鍔の辺りに妙な機構が付いているようだが、俺が驚いたのはそんなことではない。
俺はこれと同じような光景を見たことがある。
彼女が使っていたのは戦斧だったが
「デバイス……貴様ら管理局の人間か。
ここが魔術師の管理地だと知っての行動だろうな?」
管理局が海鳴に入る際は必ず連絡をするようにはリンディさんを通して伝えている。
だがその連絡はない上に意識のない少女を誘拐しているようにしか見えない行動。
警戒するには十分だ。
しかし彼女達の返答は意外なものだった。
「我らは管理局の者ではない。
我らヴォルケンリッター、主を守る騎士だ」
「それに私達は魔術師なんてもんは知らねえ」
……また厄介な事になったかもしれん。
なんかジュエルシードの事件の時も同じセリフを言った覚えがあるぞ。
まあ、それはともかく管理局でなければ魔術師を知らないのも頷ける。
それに彼女達の主というのも気になる。
「確認するが君たちはいつからこの街に?
そして主は誰だ?」
「我らが主はこの方」
「私達が目覚めたのはつい先ほどの事よ」
………つまりはアレか。
あの魔力は彼女達が目覚めた時に漏れた魔力であり、その主は男の腕に抱かれる少女で 誘拐というのは俺の勘違いだと
ふと元いた世界で
「お主は妙なモノを引き寄せる能力でもあるのかもしれんな」
とはっちゃけ爺さんが楽しそうに言っていたのを思い出した。
もっともこれまでを振り返ると案外その通りかもしれないと思ったりしなくもない。
「とりあえず何が目的でどこを目指しているのか教えてくれ。
少なくとも今現在の状況では俺は君らが戦いを挑んでこなければ戦う気はない」
「信用しろというのか
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