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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
幕間その一 士郎のアルバイト   ★
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いく意識の中で
 「なんでこのご時世に刀を持った奴が居るんだ」
 そんなどうでもいい事を考えながら俺の意識は消えた。




side 士郎

 喉を潤しながらこちらを狙っていた狙撃主が消えた一部始終を見ていた。
 狙撃主を確保し手を振る恭也さん。

 さすが恭也さんといったところか。

 俺がグラスを口に持っていったのは狙撃主の存在を知らせるため。
 知らせてからそんなに経っていないというのに即座に現れた恭也さん。

「……あの人も存外とんでもないよな」

 そんな事を思いつつある警戒続けながらアリサとパーティを楽しんだ。



 そして、無事にパーティも終わり、両親の傍にいるアリサに

「ちょっと外すな。すぐ戻るから」

 と伝えて、外にいる恭也さん達と一旦合流する。
 わざわざアリサの傍を離れたのは外の恭也さんから手招きで呼ばれたからだ。

「状況は?」
「依頼人は逃げた。相手は船だ。
 頼めるか」

 先ほど確保した狙撃主が居たビルの屋上で恭也さんの言葉に内心ため息を吐きながら頷く。
 屋上から海を見下ろせば一隻の船を確認する事が出来る。
 距離約3キロ。
 この距離なら十分に俺の射程内だが、さすがに弓を使うわけにもいかない。 

 つまりは使いたくなかった忍印の銃器が登場してしまうということである。

「士郎君、なにか嫌そうな顔してない?」
「イイエ、ソンナコトアリマセンヨ」
「なんかすごく棒読みな気もするけどいいや」

 すごく楽しそうな忍さん。

 で其処にある二つのトランク。
 一つはそれほど大きくないが、もう一つはやけに長い。

「じゃ〜ん。ちょっとあるモノを参考に作ってみました。
 30mm対物砲!! 弾は炸裂徹甲弾と爆裂徹甲焼夷弾。
 主力戦車を除く全ての地上・航空兵器を撃破可能よ」

 ……また予想の斜め上をいくモノが出てきた。
 まさか銃ではなく、砲が出てくるとは。
 こんなモノ、人間が撃てるのかと首を傾げてしまう。

「一応、使わせてもらいますけど、エンジン潰せば大丈夫ですよね?」
「ああ、知り合いの警察の人に頼んであるからね」

 士郎さんの言葉に頷くが、警察の人っていいのか?
 船に銃痕……砲の場合は何というのだろう?
 どちらにしろ攻撃跡があったら何かと問題な気もするが、大丈夫というのだから大丈夫なのだろう。
 もう気にしないでおこう。

 銃を準備する俺に爆裂徹鋼焼夷弾を差し出す忍さん。
 …………これ撃ったらエンジンどころか船が吹き飛ぶだろ。
 なにも見てない事にして鞄から炸裂徹鋼弾を装填し、撃つ準備をする。

 そして、撃つ前にアゾット剣を懐から出すように投影して防音の簡易結界を張
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