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とある3人のデート・ア・ライブ
第六章 颶風の巫女
第8話 隠された力
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ーラを灯し、腕に丈に合わないリングを付けたように手首を中心に風がゆっくりと渦巻いているだけなのだから。

凜袮『あ、ちなみに″左手″もそうなってるからね』

上条『は……?なん、で……?』

凜袮『さっきも言ったようにこれが『幻想殺し』の完成系。当麻が魔力を生成できるようになったおかげで『幻想殺し』の本来の姿へと取り戻しつつあった。その一端が……当麻達の言う『幻想殺し』の″覚醒″、そして龍の右手。それが数ヶ月の時間をかけて当麻の身体に合うように試行錯誤された。私はそれを手伝った。ただそれだけだよ』

上条『………俺の身体でそんなことが……』

凜袮『気づかなくても当たり前だよ。食べ物を消化する時も気づかないでしょ?それと一緒だよ』

上条『なるほどな……』

凜袮『具体的な力の使い方は……十香ちゃんを助ける時にでも言うよ』

上条『へ?十香……?』

凜袮『前を見て』

と、上条が前を向くとそこには知らぬ間に驚愕の色を隠せないほどの光景になっていた。

十香が使っていた〈鏖殺公〉はいつの間にか砕け散って、その十香は〈バンダースナッチ〉がぐったりした十香を捕まえているところだった。

士道「十香に何してやがるてめえらッ!くそっ、退け!」

士道も〈バンダースナッチ〉に行動を阻害されている。

エレン「興醒めです。早く〈アルバテル〉に運び込んでしまってください」

何があったのかは分からなかった。

でも、

彼を動かすには充分だった。

上条「許さねぇ……」




ーーその刹那、


バキッという音が響いた。





士道「な……」

エレン「………!?」

上条は士道の目の前にいた〈バンダースナッチ〉を、人殴りしただけで木っ端微塵にしたのだ。

士道「かみ、じょう……?」

彼は、ゆっくりと士道に背を向けて十香の元へ歩き出す。

エレン「………てっきり戦意喪失していたのかと思っていましたが……まさか力を解放するための準備だったのですか?」

上条「………」

まだ余裕の笑みを崩さないエレンに対して上条はエレンを睨みつけ、ゆっくりと〈バンダースナッチ〉に近づいていく。

エレン「やはりただ者ではないようですね。では貴方は私がお相手致します」

エレンが地を蹴り、上条に一瞬で近づく。

そして、右手に所持していた剣を突き出す。

普通の人間なら反応できないスピードだ。

だが、



ガシッとその剣を彼は受け止めた。




エレン「………ッ!?」

無理やりその剣を引っこ抜き、彼と距離を取る。

エレン「なるほど、学園都市の能力者は戦闘経験も豊富、ってわけですか」

ニヤッと笑うと
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