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とある3人のデート・ア・ライブ
第六章 颶風の巫女
第8話 隠された力
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エレン「やはり貴方は要注意人物でしたね。恐らく貴方の思っていることは正しいでしょう」

上条「………っ」

上条は渋い表情をする。一体彼女の何を見破ったのだろうか。

と、エレンは十香に向かって手を差し伸べるように伸ばしてきた。

エレン「十香さん。私とともに来てくださいませんか?最高の待遇をお約束します」

十香「ほざけっ!」

十香はそう叫ぶとエレンに向かって〈鏖殺公(サンダルフォン)〉切っ先を向けた。

士道「お、おい十香。いくら生身の人間に〈鏖殺公(サンダルフォン)〉はーー」

十香「違う」

士道「え……?」

士道が問い返すと、十香は緊張していた雰囲気を出し、エレンを睨みながら言葉を続けた。

十香「あの女、もの凄く嫌な感じがする。当麻、あの女は何者だ?」

上条は一拍おいて、そして言った。

上条「あくまで予想だがーーDEMインダストリーの……幹部か何かだろうな」

士道「DEMインダストリー……」

琴里からその名前を耳にはしていたが、いまいち分からなかった。ASTと似たような会社としか……

エレン「やはり知っていましたか」

上条「随分前に、AST関連のことに調べたことがあってな」

エレン「なるほど」

エレンは感心したようにニヤッとわらうと、挑発するように悠然と両手を広げた。

それと同時、エレンの身体が淡い輝きに包まれ、その身にワイヤリングスーツとCR-ユニットが着装された。

エレン「〈バンダースナッチ隊〉、しばらく手を出さないでください。〈プリンセス〉の力がどれほどのものか、そして学園都市からの刺客がどれほどのものか試させてもらいます」

十香「舐めるな…ッ!」

上条「お前のその幻想を……ぶち殺してやる……!」

十香が土を蹴り、上条も突進しようとしたーー


ーーーその時、



凜袮『ち、ちょっと待った!』




凜袮が上条に静止の声を促した。

上条『なんだ凜袮』

凜袮『いい機会だからアレをやってみない?この前言ったことが結構いい感じなんだ』

上条『そうなのか?』

凜袮『うん!龍の右手を出す時みたいに……でも力を放出しすぎないように……』

上条『こ………んな感じか?』

凜袮『もうちょっと力を抑えて……ん、いい感じ。自分の右手を見てごらん?』

と、言われて見る。それは普通の右手のままであって龍の右手ではなかった。



だが、少し違う。



上条『何だ、これ……』

凜袮『これが龍の右手の完成系。君の『幻想殺し』の最強で最恐の形……』

龍の右手よりは弱そうに見える、というのが第一の感想だった。

なぜなら、彼の右手は若干の青白いオ
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